メタモルフォシス伝 (山岸凉子スペシャルセレクション)
メタモルフォシス伝 (山岸凉子スペシャルセレクション) / 感想・レビュー
小鈴
メタモルフォシス伝は既読ですが、「甘い物一家」が読みたくて。書き下ろし続編があるためこちらを購入。幼少期のお話なので小樽が舞台だと思うのですが、道東農村出身の母親の味に慣らされていた身としては、転勤で小樽に来たときのカルチャーショックは忘れられない。赤飯は小豆ではなく甘納豆、玉子焼きは砂糖、漬け物も甘い。小樽市民行きつけのケーキ屋の名前は「あまとう」。納豆や生卵まで砂糖をかけることはなかったが、祖父の話では戦時中のご馳走はご飯に砂糖をまぶして食べたことと語っていた。あれは大正期の小樽の富の味。
2017/03/04
ぐうぐう
表題作のオープニングは、何度読んでもすごい! 桜吹雪とともにイケメンの転校生が教室に入って来るのだから。1976年の作品で、いかにも昔の少女漫画的描写と思いきや、この手の演出は、今でも充分活きているし、インパクトも大だ。もちろん、滑稽さと紙一重ではあるけれど。さらに古い作品「ネジの叫び」も貴重。貴重と言えば、エッセイ漫画「恐怖の甘い物一家」の34年ぶりの続編が描き下ろされているのも、本書の読みどころだ。
2014/05/06
直人
『メタモルフォシス伝』『ネジの叫び』『恐怖の甘い物一家』『続・恐怖の甘い物一家』 『花とゆめ』に連載されていた表題作。 しかし実は私は山岸先生の『日出処の天子』以前の作品は,リアルタイムには読んだことがなかった。 あまり得意な絵柄ではなかったんでな。 ところが読みなれると同氏の作品には名作が多いことに気づかされた。 これもその一冊。 『風の又三郎』を思い起こさせる作品。
2018/12/04
小夜風
【所蔵】
2014/06/18
ユキモリ
「恐怖の甘い物一家」の新作続編描き下し目当て。恐怖の甘い物解禁に至るまでのエッセイマンガ10ページ。33年前と同じギャグ絵なのが改めて凄いと思った。
2014/04/20
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