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世界秩序の崩壊 「自分さえよければ社会」への警鐘

世界秩序の崩壊 「自分さえよければ社会」への警鐘

世界秩序の崩壊 「自分さえよければ社会」への警鐘

作家
ジョージ・ソロス
越智道雄
出版社
ランダムハウス講談社
発売日
2006-10-12
ISBN
9784270001530
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世界秩序の崩壊 「自分さえよければ社会」への警鐘 / 感想・レビュー

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mazda

「私の目的は、国際法による統治である」という一文を読んで、私がこの人の考え方に賛同できない理由がはっきりわかりました。国境を固め移民政策に厳しいトランプを、是が非でも落選させたかった気持ちが理解できました。「私は常に、ヨーロッパ連合こそオープンソサエティ概念の具体化だと考えてきた」というのは極みで、今のEUの混乱を見て、それが彼の理念を具体化したものだとすると、その思想は怖いものがあります。ジムロジャースも思想はイマイチですが、大富豪と呼ばれる人たちでも、その考え方は決して正しくないことがわかりました。

2024/04/05

roughfractus02

正しさは完全さへの欲求から生じる。完全さを自らに課すゆえに正義だと主張するものを原理主義と呼ぶなら、市場原理主義とキリスト教原理主義に覆われた2006年時のブッシュ政権の米国は、著者の唱える開かれた社会の対極にあった。この欲求は合理性の偏重から生じるが、合理性は人間の不完全さを補うために生じる。誤謬性の修正によって社会を対話的に開いていくとするポパーの思想を市場経済に見ようとする著者は、原理主義が自らの理論に社会を閉ざし例外を排除することが不況を起こすと批判する。本書出版の一年後サププライム危機が起こる。

2017/02/28

naoto

投資の神様ってイメージのあるソロスだけど、かなり哲学的な思考のある人なんだな。哲学的話の多かった部分は自分にはかなり難解で、途中のブッシュ政権批判のところが一番わかりやすかった。これを読むと、自分には投資は向いてないんじゃないかと思う(笑)

2013/09/07

メルセ・ひすい

8-07 赤8-12 `92年に100億㌦カラ売りし、11億$ゲットし「大英銀行を破産させた男」゛米国の傲慢な政治姿勢に極度の危機感を示す゛世界的な投資家カール・ホッパーの弟子。現米国の政治姿勢に対し「文明の危機」とまで豪語。★テロ??との戦争??のスローガン・国家アジは米国タカ派のナショナリズムを鼓舞し反対意見を封じ、「偽りのメタファ」である。一生、勉学に勤しみ膨大な知識、情報収集力を駆使し世界の市場をまたにかけ、ソロスが動くときは確実に何かが起きる。明確な根拠なしには動かない。投資哲学者。

2006/12/05

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