世界秩序の崩壊 「自分さえよければ社会」への警鐘 (ランダムハウス講談社文庫)
世界秩序の崩壊 「自分さえよければ社会」への警鐘 (ランダムハウス講談社文庫) / 感想・レビュー
bookworm1963
1930年生で今年85歳になる著者が75歳の時の著作。氏の哲学とかソロス財団 の活動理念とかが熱く語られています。ナチのユダヤ虐殺を逃れ、苦学をしながらロンドン・NYを亘り歩き、生き延びてきた人生の先輩として氏の意見はその辺のストラテジストが足許にも及ばない説得力があります。完全なる知識は人間の能力を超えた世界。人類が勝ち取った自由を享受できている世界中で限られたOpen Society に住む人達は、持て余すような自由と無限の選択肢と目まぐるしい変化の中で、それでも真理を求めて生きていきます。
2015/11/09
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