樹に千びきの毛蟲 吉行淳之介自身による吉行淳之介2 (ランダムハウス講談社文庫 よ 1-3 吉行淳之介自身による吉行淳之介)
樹に千びきの毛蟲 吉行淳之介自身による吉行淳之介2 (ランダムハウス講談社文庫 よ 1-3 吉行淳之介自身による吉行淳之介)
- 作家
- 出版社
- 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日
- 2009-04-10
- ISBN
- 9784270102886
樹に千びきの毛蟲 吉行淳之介自身による吉行淳之介2 (ランダムハウス講談社文庫 よ 1-3 吉行淳之介自身による吉行淳之介) / 感想・レビュー
夜間飛行
「まえがき」をつけるのは初めてだと断った上で、雑誌連載中の読者に体調が悪い事を見抜かれた話を紹介している。そのせいで、「見抜いて見ろ」と挑戦されているような気になった。文章のタッチは軽いけれども、小説を書く理由や詩人だった父の事など、自分を問い詰める内容が連なっていく。末尾に挑むような調子の一文が付されているものもある。全編を通して、捨て身になってえいっと踏み出す感があって、軽そうな中にどこか重たい要素を含んでいる。ハーフシリアスは精神衛生に良いといっているが、実はそうせざるを得なかったのではあるまいか。
2014/08/07
佐島楓
内田百閒先生について、「ノラや」につながる話が書いてある部分と、ご自分のファッションのこだわりについて述べられている箇所が面白かった。「ノラや」は読まねばなあ。
2013/04/30
シンドバッド
一時期 吉行淳之介を徹底的に読んでいたことがある。 当時の自分を思い出すと同時に、正に吉行淳之介そのもののオンパレード
2017/12/07
オカダサチコ
四畳半襖の下張事件に関する裁判の話が面白かった。
2013/05/24
すず犬
そう言えば、十代の頃、吉行さんのエッセイに浸った時期があった。
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