蜥蜴の牙 下 (RHブックス+プラス ヒ 1-10)
蜥蜴の牙 下 (RHブックス+プラス ヒ 1-10) / 感想・レビュー
RIN
ノンシリーズ『ヴェネツィアの悪魔』と交錯する展開にどこへ向かうのかと訝った上巻から一転、下巻はかなりの読み応えがあった。ミステリとしてもどんでん返し、物語としても虚を衝かれ。。。シリーズも4作目ともなると、登場人物の人となりも理解が深まり、心のライフストーリーも徐々に明かされる。この物語の題名『蜥蜴の牙』の意味が明かされる最終章、何かやるせないような、無力感と勇気と、対極の読後感がある。ヴェネツィアという街の特異性やそこに暮らす人々の沈黙が、低い階級である医者や農夫の思考の中で語られるのが興味深い。
2011/11/03
旅猫
下巻になってタイトルの意味が分かりました。今回は『ヴェネツィアの悪魔』のマシターの悪役っぷりにミスリードされた感がありましたが、さて次巻のコスタ達の活躍を愉しみにしております。
2011/04/12
りょくや
好きなシリーズですがごめん今回は期待していたほど作者のアイロニーが効いていなかった!「ヴェネツィアの悪魔」の彼らがその後どうなったのか分かったのは驚きつつ嬉しかったですが。うわー きっつ~っていう台詞回しが好きだったのですが それぞれ人生のパートナー得ると丸くなっちゃうのでしょうか…ストーリーは普通に面白かったです。ファルコーネの昏睡状態のとこが実は泣けた。
2012/05/11
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