ヘンでいい。: 「心の病」の患者学
ヘンでいい。: 「心の病」の患者学 / 感想・レビュー
若冲
共感、受容。言葉で言っても中々出来ない事かだけど、どうやったら受け入れてもらえるのか…と悩む人々に、ありのままの自分でいいって言ったって届かないって事を、そりゃあ分かりやすく書いてありますよ。 相手を受容するなんて言葉よりも何よりも感情だったりするからね…自分を肯定出来ない人が他人を受容するなんて…ねぇ⁈ ありのままの自分て、なんだろと思ったり。生きるのが何と無く辛い人には、こんな話もありますよと提示してあげるのにオススメ。
2013/08/18
ののまる
すべてを「おもしろがる」ということ。斎藤先生、いい人だなあ笑
2015/07/11
Para
《図書館》精神科医斎藤学氏と元患者栗原誠子氏の対談集。斎藤氏はすごく正直で人間臭い人。治療者としての無力を自覚し、ひとりの人として「おもしろがる」。治療の場で出会い、関係性の中で治療者も患者も変化する。「セラピストは寄り添うのではなく伴走者」、「悩み(生きづらさ)は宝」。患者さんが言った「先生にはまるで治してもらえませんでしたが、自分で立ち上がれるようになりました」はすごく言い得て妙だし、関係性の中での変化(回復?)を信じるということが、何よりの患者への信頼だしエンパワメント(治療)なのだと思った。
2014/09/17
精看探求士
研究所上がりの精神科医と元患者を公称するフリーライターの対話本。で、クリニックで診療のかたわら、デイナイトケアを運営していて、そこに通う多種多様な人間。その生き様は滑稽に映り、もっと力を抜けばいいのにという者ばかり。医者は偉ぶった所がないどころが、呼び捨てにされて批判の対象にされる始末。そもそも私は治療していないと。患者が勝手に関係性の中から回復していくのだとか。固定概念を覆される。アディクション関連の専門用語も本書には多く登場するが、やはり斎藤学という医師によって生きた知識として語られる。
2015/06/22
Yuko
<回復とは何なのか。人はいかにして救われうるのか。人はいかにして他者を救いうるのか-。2007年から約1年間行なった、治さない精神科医と主張する患者の、笑いと涙の本音対話。> 2009年 精神科医と元患者の対談本というスタイルもユニークですが、斎藤先生の無理に治そうとしない治療がまた独特です! すべておもしろがっちゃう!?って!! “ヘンでいいのだ”というタイトルからして救われます。
2018/08/27
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