降りる思想: 江戸・ブ-タンに学ぶ
降りる思想: 江戸・ブ-タンに学ぶ / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
絆、平和の内実を問う(14頁~)。どこか胡散臭い印象を受けた。CMのぽぽぽぽーん洗脳とか。地域からの復興も問われている(16頁)。いまだに仮設住宅で避難生活を余儀なくされる方々。市民の声を為政者が聴いているか、どうか。たまに小泉新次郎氏の映像が出てきたが、真意はどうなのか。結城登美雄氏のCSA(地域支援型農業)(23頁)は重要。TPPもショック・ドクトリン(33頁)。惨事便乗にも程がある。犠牲者の人生復活が第一なはず。経済システムから身を引く(39頁)のは、S.アミンのデリンキングの如し。構造からの脱出。
2013/09/20
とし
「スロー・スモール・シンプル」な生き方指南書ですかね。確かに「足るを知る」って大事だと思うのです。自分が実践できるかは別として。 3.11後の復興の持っていきかたも、中央の論理ではなく地方の論理で進めていくべきなのでしょう。確かにあの震災の時、親の世代の知恵ってすごいと思いました。外で何があっても家にあるもので生活が成り立っているコミュニティ。 「上へ上へ」求めて進化してきた今、何が幸せか、人によって違うのでしょうが、自分の意思で「降りていく」こともこの時代いいのかなぁ。
2013/04/25
nizimasu
江戸とブータン、その両者に共通するのは成長ではなく循環、経済よりも幸福の追求にあると筆者たちはいう。というか、限られた選択肢の中で時間を有効に、ここではスローであることに価値がおかれているが、それが何よりもの現代の人間に欠けているものだという。だが、この人たちの立場を見るにつれ、学者さんだから故の鷹揚さも感じつつ、うらやましくもある生活の提案でもある
2013/08/21
gontoshi
3.11後世の中の動きがすっきりしない部分があったのですが人間中心や経済中心主義だったのかなと思いますね。Slow Small Simpleを意識して生きて行きたいと思います。
2023/04/06
山男777
この本3.11の1年後世に出されたもの。背景は、復興の緒についた頃、まだ、みのもんたがテレビに出ていた頃、絆きずなという言葉がメデャイアが盛んに使っていた。被災者から発信したものではなく、両著者も嘘っぽく聞こえたのだろう。違和感を感じたのか、おかしいと。たしかに上から目線押しつけがましく聞こえてならない。ブータンのGHN国民総幸福度、幸福基準の最終地点は精神的な充足感であるからして、一面的にあっているような気がする。経済的に恵まれても、体が弱かったら悲しい。
2016/07/22
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