王と鳥: スタジオジブリの原点
王と鳥: スタジオジブリの原点 / 感想・レビュー
爽
この本で「王と鳥」というアニメーションを知った。フランスで作られたものということで、その裏に潜んでいるものがとても大きいことが歴史を感じさせる。自分では全く感じることのできなかったものを、人を通して見方を学べた。救いがないように思えてしまうけれど、でもそうではなくて。人に影響を与えるものは一言では言い尽くせない。
2013/09/24
くぺぺ
「王と鳥」はスタジオジブリや日本のアニメーション界に影響を与えたフランスの映画だ。そのあらすじと、高畑勲・大塚康生・叶精二・藤本一勇の四人による批評が載っている。 副題に「スタジオジブリの原点」と書かれているように、宮崎駿と高畑勲監督に大きな影響を与えた作品である。 芸術、といってもいいような出来で、スタジオジブリファンなら必見だ。 ここで批評を書いている四人がとても鋭く映画を見ていて自分の考察が恥ずかしくなった。
2011/12/04
調“本”薬局問悶堂
表紙の絵と『天井桟敷の人々』の脚本家が関わっていることに惹かれて。 フランスアニメーションの話。 『王と鳥』の話は、なるほど、私の今いる環境によく当てはまる。まるでそのまま。 私はこの先どうなるのか。王と鳥のようになるのかな? 《2020年5月 登録》
2006/11/17
くるみるく
とりあえず読了。私の解釈ではロボット=民主主義で、鳥=民主主義の主導者、衆愚政に陥りやすい民主主義の欠点を描いているとも読めるな、と考えていましたが時代性が反映されていなかった、と反省。1945年に制作が開始され、冷戦体制の内に完成されたという背景、二人の王や鳥の寓意など考える点が増えました。私たちは少年少女を追いかける中間層でもあるだろうし、最上階に閉じこもり劣等感と絵画の中の「萌え」の中に生きる王でもある、という高畑さんの指摘にはどきりとします。特に私の世代はだいぶそれが当てはまるんじゃないかな…。
2014/01/30
もこ
ジブリの原点ということで惹かれ読んでみると..うまくは表せませんが奥が深かったです。
2013/02/06
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