清水幾太郎: ある戦後知識人の軌跡 (神奈川大学評論ブックレット 26)
清水幾太郎: ある戦後知識人の軌跡 (神奈川大学評論ブックレット 26) / 感想・レビュー
飛燕
思想・立場を幾度も変転させた清水のそのスタイルがいかに形成・展開されていったのかを簡略に論じている。清水は庶民という立場を自認しており、高みに立って説教したりする知識人に反発を覚えつつ、憧憬もする。知識人から軽んじられるこの境遇から抜け出るには自分も知識人になるしかないのだと。学問や文章、名声はそのための手段でしかなく、いわゆる実存的な問題意識はやや稀薄であったことと、時代の激しい移り変わりが清水の入れ込むテーマを次々と破産させてしまったことが、彼に漂流を重ねさせた背景のようである。
2023/06/10
yusuke_333
戦後日本を語る上で欠かせない人物。という事を知らずに「文章を書くのが上手い人だな。どんな人となりだったのか調べてみよう」と思い至った結果この本を手に取りました。安保闘争における重要人物だったんですね。この時代の流れが理解出来ました。
2012/06/27
みゅずくま
新宿区四谷図書館にて利用可能
yusuke333
戦後日本を語る上で欠かせない人物。という事を知らずに「文章を書くのが上手い人だな。どんな人となりだったのか調べてみよう」と思い至った結果この本を手に取りました。安保闘争における重要人物だったんですね。この時代の流れが理解出来ました。
2012/06/27
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