ドラマとしてのオペラ
ドラマとしてのオペラ / 感想・レビュー
kthyk
ロマン主義時代の「音楽と建築」の検討を進めている。テーマは「音楽の自律」と「オペラ」。この書は「オルフェオ」から「ヴォツェック」までのオペラを「ドラマ」の文化史として明快にまとめた名著。オペラブッファが持つ音楽の連続性が劇的音楽の道を開いた。器楽音楽の劇的連続性を生み出したのはソナタ形式を支えた調性。18世紀の器楽曲はこの形式の展開により葛藤・経過・興奮・変化という絶え間ない変化が可能となり、劇的連続性が生みだされる。しかし、20世紀、シェーンベルクは調性を捨て無調音楽、その意味と展開は「幻想曲風に」へ。
2020/12/22
千葉さとし
教科書的に読んでいたので時間がかかりました。オペラ史を名作の検証によって辿り、その可能性と面白さについて考える本、こういうのが批評ですよね。もし全部読むのは…と思われた方、エピローグだけ先に読んで、著者の愛の重さを知れば楽しく読めるかもしれませんよ?(笑)
2011/12/08
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