森茉莉 私の中のアリスの世界 (人生のエッセイ)
森茉莉 私の中のアリスの世界 (人生のエッセイ) / 感想・レビュー
haruaki
森茉莉の贅沢な精神を感じる言葉に触れていると、その高いこだわりのある美意識が胸に沁みこんで、美しさという意味を考えさせられる。贅沢さは優しい心や豊かな感性の中にあるのだ。父、鷗外とのやりとりや、三島由紀夫との関係の話が興味深かった。
2017/11/06
りりす
森茉莉の本は結構な数を読んで、所有もしてるつもりですが、これは買わなくては!!という一冊(図書館)。ジュリエットの話がお気に入り。
2017/08/12
すーぱーじゅげむ
なんといっても森鷗外の子煩悩っぷりが光るエッセイでした。厳しい、女性蔑視というイメージがありましたが、子供には激甘という鷗外の意外な面が見えます。茉莉もファザコン。というか自分のことをエッセイ上で「茉莉は~」と言っちゃう。お嬢様がそのままオバサンになった可愛い人という印象でした。ひとつひとつのエッセイが短くまとめられています。フランス風の美しいものが好きで、1年ほどパリに住んでいたそうです。息子の名前はジャックというキラキラネーム……。
2023/09/03
rinakko
久しぶしにお茉莉さん。大好きだけれど、昔のようには素直に読めないところもある。それでも特別な人。
2015/11/15
駒子
好きなものは誰がなんと言おうと好きだとはっきり言える強さ、日常にある細々としたものや食、嗜好品への愛着など、著者の強い個性と豊かな感性が伺われる一冊。良いとこのお嬢さんで、「顔を洗うお湯」と言えば女中がたらいを持って現れ、髪も女中に洗わせ、どこかへ行くには人力車。そして、父からの惜しみ無い愛情があったからこそ、のびのびとアリスのままでいられたんだろうなあ。
2017/05/01
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