渡辺貞夫―ぼく自身のためのジャズ (人間の記録)
渡辺貞夫―ぼく自身のためのジャズ (人間の記録) / 感想・レビュー
しんすけ
1969年の荒地出版社版が初出。 全体の筆致が楽しそうでたまらない。執筆中はこの表紙のような表情で書いていたのだろうって、まさかそんなことがあるわけはない。 ただし題材になっている思い出は、楽しいことばかりなのだろう。生活費を工面するのに苦労もしているが、それも結果として楽しい思い出になっているようだ。 ぼくとジャズの付き合い方はナベサダとはかなり異なる。物心ついた1950年前後、海外から流れ込んできた音楽のすべてを、周りがジャズと言っていた。 映画「ベニイ・グッドマン物語」を観たのは小学三年生くらい。
2020/12/21
先
本当に日本のジャズにとってかけがえのない人なんだとわかった。最後に登場する奥さまもとても素敵な方。演奏を聞いてみたいなぁ。
2014/11/01
von-t
やはり凄い人です。
2013/05/19
こめっしー
ナベサダの演奏を一回生で聴いたことがあって、それはもうすごく感動したから、どういう人生を歩んできたのか気になって、読んでみた。なるほどすごい人だ。
2013/03/04
bluemint
60年代初頭アメリカに留学するが、その音楽生活状態が面白い。サックス一本でジャムセッションに誘われ親しくなれるミュージシャンたちがうらやましい。音楽・ジャズにかける真摯な情熱が読み取れる。師の秋吉敏子や林リリ子の厳しい指導が描かれているが、渡辺貞夫も若手の教育に熱心であり、魂は引き継がれている。奥さんが太っ腹で好ましい。
2018/07/17
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