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未来を生きるための読解力の強化書

未来を生きるための読解力の強化書

未来を生きるための読解力の強化書

作家
佐藤優
出版社
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
発売日
2021-09-28
ISBN
9784295406044
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未来を生きるための読解力の強化書 / 感想・レビュー

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あすなろ

今の若い世代には間合いや距離感というスキルが不足しており、それは読解力が不足しているからではないか、という佐藤氏の読書法を交えた著書。読書の仕方を半ば大所高所的となり得るノンフィクションや学術書ではなく、小説から学ぶ法を解かれている。その方法は今後普及すると考えらるAIに打ち勝つ法から読み方にまで、そして当然効能迄説かれている。読書の効能として疑似体験・疑って読む・行間を読む等あり、学ぶ事は多数と説く。そして、それは小説から学べる事多数だとも説く。読書に関する効能を得る、読書法を得るには良き一冊だった。

2021/11/07

ロクシェ

評価【◎】"知の巨人"佐藤優さんが「読解力の強化」をテーマに書いた本。読解力を構成するのは「要約」と「敷衍(ふえん)」。敷衍とは、意味のわかりにくい内容を自分なりの言葉や表現でより詳しく、より理解しやすい形で説明することを指す。本書で一番の学びになったのは、ビジネス書や実用書に書かれている文章=「著者による敷衍」だという新たな視点が得られたこと。本書の約6割を占める特別講義も、三浦綾子さんの小説『塩狩峠』に佐藤さんの得意分野である神学(キリスト教・仏教)を絡めた「敷衍」として読むと、理解しやすかったです。

2022/07/06

とある内科医

かつてビジネスパーソンに高校教科書を勧めていた知の巨人は、池上彰氏とともに中学教科書を勧め、高校での授業から中学校で授業をするに至った。 本書は中学生に対する特別講義の書籍化とのこと。 読解力とは、相手の内在論理を知ること。外交上のシグナル、サインという話題にも言及しており、中学生としては刺激的な経験だったに違いない(巻末に「怖かった」など感想集あり)。 最終章では講義のまとめと、メッセージ。目的から逆算して計画を立てること、まず教養の土台を作ること、「受けるよりは、与える方が幸いである」ことなど。

2021/10/01

れいまん

漱石の作品で読解力を上げる。 正岡子規こそ、俳句、短歌、詩歌を現代の文学として脱構築し、同時に話し言葉を文学に昇華させた最初の人物。 読書感想文は、「共感」と「違和感」を発表する。 読解力を高めるには、批判的に読む、論理的に読む あと、「要約」と「敷衍」 おまけは、これからの語学は、英語と同程度の中国語が必要になる いつもの通り、これからの若者に惜しみなく知識を授けさせる著者は素晴らしい!

2021/10/01

友蔵

著者の言う「読解力」とは、出来る限り偏見無く情報を受け入れ、対象を認識し理解する事。対象がテキストの場合は行間を読む事。人間が対象であれば、相手の主張や立場を理解し、相手の論理で考えるという「思考の幅」を持つ事。昨今の新聞やテレビ、ネットを見ていると、この読解力が致命的に低下してきている事を痛感する。そして私自身も、その弱さを改めて認識した本だった。物事は様々な方向から見た解釈があり、その方向は人の数だけある。話す相手の見ている方向と解釈を理解する力を養うには、読書での疑似体験が大きな力になると痛感した。

2022/01/15

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