プーチン ロシアを乗っ取ったKGBたち(上)
プーチン ロシアを乗っ取ったKGBたち(上) / 感想・レビュー
タキタカンセイ
今のロシアは旧KGBによって支配された帝国であるーこの「結論」を膨大な資料、インタビューから導き出した本。上巻ではなぜ一介のKGB職員が帝国の頂点まで上り詰めることができたか、をひとつひとつ検証している。副市長時代の不正取り引きや恩師サプチャークの不審死については抑制的に書かれているが、その分リアリティは凄い。要するにPは暗黒街から成り上がった男なのだ…
2023/08/26
読書の鬼-ヤンマ
2022年12月16日1版1刷、図書館本。プーチンは何者か?、難解な書だ。ロシア大統領官邸クレムリンとKGBの素性・役割・野望に驚愕。目的(権力掌握、私腹肥やし、領土拡大)達成の為に、敵対者(昨日の友も)を暗殺、毒殺、銃殺、爆殺を繰り広げる。検察、裁判所、メディアなど、収賄やハニートラップで支配し、失墜させる。一方、イギリスのエリート高官への贈賄で腐敗と堕落を生む。MI6内や国連本部への工作スパイ潜入。国有企業の争奪戦と私物化による富の蓄積の母体は、KGB。その資金で西側諸国の腐敗と分断を図るプーチン。
2023/04/15
ゼロ投資大学
KGBの一員だったプーチンが、瞬く間に権力の階段を駆け上がり大統領となった。短期政権と思われていたが、類まれなるリーダーシップと政敵を葬り去る冷徹さにより、国内権力を掌握する。ロシア国内で大きな影響力を誇ったオリガルヒすら追い落とし、経済金融を一手に握り富を独占する。ソ連時代のような強国再興を目指し、飽くなき権力を追い求める。
2023/02/08
Masayuki Shimura
【ロシアは株式会社なんだ。非公開のね】(文中より引用)・・・・・圧倒的な情報量と調査力に、「これがジャーナリズムの底力か」と感嘆せざるを得ない一冊。プーチン大統領の取り巻きが携わった水面下のビジネス・金融関係が、これでもかとばかりに光に晒されていく様は圧巻です。ソ連崩壊後のロシアを考える上でマスト・バイに数えられる作品になるのではないでしょうか。
2023/01/31
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