プーチン ロシアを乗っ取ったKGBたち(下)
プーチン ロシアを乗っ取ったKGBたち(下) / 感想・レビュー
タキタカンセイ
下巻はKGBとロシアンマフィアたちがいかにして国家の富を盗み法や秩序をなし崩しに破壊していったか、そしてそれらを西側の体制を崩壊させるためにどのように使っていったかが描かれています。化石燃料が過去のものになりつつある今、資源を食い潰すことで成り立ってきた「マフィア国家」はどうなるのか。いちばんの問題はロシアが世界一の核爆弾保有国だということです。
2023/08/26
読書の鬼-ヤンマ
2022年12月16日1版1刷、図書館本。ソ連崩壊の後、P115:地政学的勢力として"ロシアの地位を取り戻す=ロシア帝国復活・再建"を目指す集団が存在し、指導者がプーチン氏。目的達成手段の数々(中東・アフリカ・西側諸国との連携と分断工作)。金のなる木=資源(石油、ガス)が、工作資金。エネルギーを欲する欧州西側の利害が交錯。社会主義体制からの脱却=自由主義経済体制移行が思想基盤。読感:緻密で重層な体制構築が伺えたが、プーチンを支える”KGBたち”の正体は判らなかった。影の、真の権力者が、居るのではないか?
2023/04/28
ゼロ投資大学
オリガルヒを失墜させ、企業の富を独占したが、裁判によって法執行機関すら自身の支配下に置いた。国内権力を掌握した後は、アメリカを中心とするNATO支配体制への反抗心を露にする。プーチンとKGBたちがどのような理念・目標で動いているか、その一端に触れることができる。
2023/02/08
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