‟もしも″絶滅した生物が進化し続けたなら ifの地球生命史 (Graphic voyage)
‟もしも″絶滅した生物が進化し続けたなら ifの地球生命史 (Graphic voyage) / 感想・レビュー
高宮朱雀
地球が生まれて50億年近い歩みの中には、偶然ではなく必然から起こった事も多々あるんじゃないかと最近ぼんやり思う事があり、そんな中で出逢った一冊。 タイトルにもなっているが、絶滅した生物が進化し続けていたら、自分達の居なくなった遠い未来にはこういう生命体が闊歩しているのかも知れない。いや、私達の生きている現時点で何かしらの面白い生物を確認していてもおかしくなかったかもと思わされる。 祖先の姿から進化した物、思い掛けない変化を遂げた物、絶対に有り得ないと言えないからこその面白さがある。
2022/05/15
tamako
図書館員さんのおすすめセットの一冊。今わかっている範囲での進化の傾向を考慮して考えられた架空の生物の紹介で、古生物の勉強にもなってしまうありがたい本。古生物にはまったく詳しくなかったので読めて良かった。アンモナイトが まっすぐ→巻く→きっちり巻く→緩く巻く→まっすぐ、と変な進化してたのにはびっくり。カコプスは随分前に模型見たけどやっぱり可愛い。カコプスの進化型もめちゃくちゃ可愛い。
2022/01/22
まいこ
宇宙から知的生命体が来ても、こんな生き物ばかりだったらスルーされるんだろうと思った。「こんな生き物」って感じるのはサピエンスとして進化してきて獲得した感覚だからそう感じるんだろうけど。最後の生き物の可愛さは抜きん出ていた。
2021/05/09
5〇5
イマジネーションを掻き立てる一冊だ ♦もし、絶滅した生物が生き続けて進化したらどうなるのか ♣その姿を生き生きとしたイラストで具現化してくれる ♥そうかもしれないと思わせる説得力があり、絵空事だと思わせないところが嬉しい ♠人類絶滅後の未来世界を描いた奇書、「アフターマン」や「フューチャー・イズ・ワイルド」とは趣の異なる世界が楽しめる。
2021/03/07
ようへい
歴史にifはなく、野球にタラレバはない。ifには当事者の選択、すなわち、あの時クロールの50m競争に勝っていれば、とか、あの時一緒に電車に乗っていれば、とかいうアクティブなものに対し、自然的社会的な要因による外的でパッシブなものがあり、本書は、当たり前ですが、後者によるものです。ワクワクと無常感の混交。祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり(以下、略)。億年単位のifに比べれば、私のifなど風の前の塵に同じ、なんてちっぽけなものなんだ、と思えたらどんなに良い事か。そう思えないところが私の器の小ささです。
2021/08/12
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