不連続な四つの謎 『このミステリーがすごい! 』大賞作家 傑作アンソロジー (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
不連続な四つの謎 『このミステリーがすごい! 』大賞作家 傑作アンソロジー (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 作家
- 出版社
- 宝島社
- 発売日
- 2020-06-04
- ISBN
- 9784299005878
不連続な四つの謎 『このミステリーがすごい! 』大賞作家 傑作アンソロジー (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) / 感想・レビュー
ナルピーチ
このミス大賞作家4名が描く傑作アンソロジー。どの作家さんも初読でドキドキとワクワクが尽きない!ある有名女流ピアニストの死の真相に迫る中山七里の『残されたセンリツ』過去の火災事故と現在の誘拐事件をSF調で描いた乾緑郎の『黒いパンテル』大都会、新宿を襲う猛吹雪の中でのサバイバル!安生正の『ダイヤモンドダスト』寝台特急で起こる密室殺人事件、犯人は六人の女性達の中にいる!?海堂尊の『カシオペアのエンドロール』各話の間に挟まれたたった1頁の幕間により各々独立していた筈の話が見事に繋がっていく様は圧巻の一言!
2020/09/30
えにくす
4人の作家による連作短編集。①残されたセンリツ→有名ピアニストが毒を飲んで死んだ。自殺か他殺か?犯人は?②黒いパンテル→地球と娘の危機に、かつての特撮スターが立ち上がった。③ダイアモンドダスト→凄まじいブリザードに襲われた東京。人間の醜さが露わになる中、生き残りをかけたサバイバル劇④カシオペアのエンドロール→この本のメインの物語。寝台列車の中で映画監督が殺された。容疑者は6人の女性。犯人は?動機は?ラストで明らかになる黒幕とは?本来は別々の物語だが、各話の間に書き下ろしの幕間があり、それが次の物語に続く↓
2020/07/05
麦ちゃんの下僕
僕にとっては、4名の作家さんは皆さん“初めまして”…そういえば、アンソロジーを1冊丸々読んだのも初めてかもしれません(笑) 僕は純粋に“謎解き”を楽しみたい人間ですので、そういう意味では中山さん&海堂さんの作品がとても面白かったです!文庫化にあたり、各々独立した作品を各作家さんが書き下ろしの「幕間」で繋ぎ、最後に海堂さんが「終幕」で締めたということですが…この「終幕」に、僕は戦慄してしまいました!何と、ここ数年まさに僕が感じていたことが書かれているではありませんか!?海堂さん恐るべし!(各作品の感想は↓)
2020/06/12
とろこ
海堂尊、中山七里、乾緑郎、安生正という豪華な顔ぶれのミステリーアンソロジー。単行本の時には完全に一話ずつ独立したいたらしいが、この文庫版ではゆるやかに全話が繋がっていてお得感あり(但し、作品自体は完全に独立している)。それぞれ全くテイストの異なる物語だが、主要登場人物が、周りからは愚かしく思えても、己の人生を己の望むように生きようとする点が共通していて印象に残った。
2020/06/12
momi
アンソロジー♬女流ピアニストの死の真相の中山さんの作品はさすが!と思わせる上質なミステリーでとても良かったです!!特撮ヒーローだった男の周囲でおきた不可解な誘拐事件の謎に挑んだ乾さんの作品はお父さんが娘を救出する為にヒローになる姿にほっこりしましたし…いい意味でとっても不思議な世界観を楽しませていただきました!!とっても贅沢な短編集です♬
2020/06/17
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