自民党 失敗の本質 (宝島社新書)
自民党 失敗の本質 (宝島社新書) / 感想・レビュー
やいっち
石破茂, 村上誠一郎, 内田樹, 御厨貴, 前川喜平, 古賀茂明, 望月衣塑子, 小沢一郎ら、メインのマスコミには登場しなくなった骨のある面々へのインタビュー集。「モリカケ問題、桜を見る会、コロナ対策……官邸主導といわれる現在の自民党政権だが、いったい誰のための政治主導なのか。「国民のため」という視点が安倍・菅政権、そして自民党からは消えたように見える」。岸田政権になっても安倍らへの忖度は変わらない。小泉以降の政権は、日本を貶めたくてならないようだ。
2022/01/11
さきん
自民党失敗以上に代替できる党がいない、政治を互いを認めながら議論する土壌に乏しいことが政治の3流化をもたらしていると感じる。他の国ならとっくに分党するほど政治観の違いが自民党内に出ているのに、寄らば大樹とばかりに自民党内の調整で何とかしようとしてしまう。そのうち何となくで決まっていくのがいかにも日本らしい。
2021/10/27
templecity
どちらかというと左派と呼ばれる人達の分析。確かに自民党は自由党と民主党が統合したように多様な考えの議員がいて、日々議論もぶつけていたし、書物も良く読んでいた。小選挙区になったからかどうかは分からないが、近年は上からの意見に反対したら干されたりしていた。更に政府が官僚の人事権を握るようになって官僚から何か物を言うことがなくなり、忖度するようになった。国家の危機は独裁が原因とは言うが、最近はそういう状態なのかもしれない。(続きあり)
2021/12/16
Hiroshi
与党・自民党が見る影もなくやせ細っている。一強体制といわれた安倍・管政権の9年を経て、異論を許さず、議論を求めず、ひたすら上意下達の官邸主導で決まった物事に唯々諾々と従う「株式会社自民党」が出来上がってしまった。私達が、決められる政治、判り易い政治、一枚岩の政党、を求めた結果なのか。議論なき組織は一気に弱体化する。近年の自民党が「保守の本懐」を失った原因は何だったのか8人に聞いた本。2021年10月22日の刊。①御厨貴、②内田樹、③石破茂、④村上誠一郎、⑤前川喜平、⑥古賀茂明、⑦望月衣朔子、⑧小沢一郎だ。
2022/03/12
Melody_Nelson
長きに渡る安倍・菅政権の弊害が語られているが、特に面白かったのは、身内である石破茂と村上誠一郎。特に村上氏には気概を感じた。政治家や官僚は、自身の出世ではなく、もっと民を見てほしい。そして民も、もっと日頃から政治を考えていかないと、数年後の日本はボロボロになってしまうよ…。
2021/12/29
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