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新装版 君の名残を 下 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

新装版 君の名残を 下 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

新装版 君の名残を 下 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

作家
浅倉卓弥
出版社
宝島社
発売日
2022-02-04
ISBN
9784299026743
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新装版 君の名残を 下 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) / 感想・レビュー

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宇宙猫

流し読み。歴史の流れには抗えないというテーマだそうだが、歴史をなぞっているだけで面白味がなかった。主人公達は歴史を殆ど知らないので、流れを変えようという気持ちはあっても実際に抗ったりしない。歴史に残ってないが実は...という話もほとんどない。上巻の安徳天皇のところで少し期待したんだけど、後が続かなかった。

2023/02/19

二分五厘

歴史は動き出す。義仲は軍を京へと進め、鎌倉を拠点とした頼朝は、義経を西へ送る。後の歴史の流れを知る読者は、これより積み上げる、英雄達の輝ける武勲とその先訪れる暗雲の未来に、ページをめくる手も滞る。彼等の活躍をじっくり読み通すために。そして巴と弁慶もまた歴史を知るが故に、自問自答を繰り返す。自分達がこの時代に送られてきた理由とは。この時代に生まれた人々、そして思いがけなくこの時代に放り込まれた三人。時代の要請に応えて、皆が精一杯生きて、生き抜いた末、流れ出す変革の刻。だけどそれはあまりにも切なく、哀しい。

2023/09/08

assam2005

義仲の未来が徐々に不穏なものになっていく。義仲の未来を変えようとする巴の必死さが見ていて辛い。時代の中心となった為政者は歴史として美化され、敗北者は醜化される。学生の頃、授業で聞いていた話と違うじゃないか!消えていった者達の方が人間的であり、歴史上残った者達のサイコパスな面が隠される。色んな逸話をドラマ仕立てに組み立てられ、この作者さんの思い描いた世界の構想に固唾を呑む。こういう解釈があってもいいんじゃない?最愛の人の死を見るのと、自分の死を見るのと、どちらの苦しみの方が深いのでしょうか。

2024/11/13

奈良 楓

【とても良かった】● 「鎌倉殿の13人」を見ているとちょうど(2022.4)旬の話。 ● 高校生の同級生がふとしたことから巴御前と弁慶として生きることに。 ● 高校生のこの2人の行く末に驚愕する話。普通高校生たちにはハッピーエンドが与えられると思うのに、完全に裏切られる。その結末はとても切ない。

2022/04/23

rakim

もう一人タイムスリップした中学生の志郎は北条義時に(これって大河ドラマで小栗旬さんの役?)。タイムスリップした3人の学生以外に、亡者?あるいは時の伝承者?として登場する僧侶がいるのですが、タイムスリップ小説としてはなんだか私には意味不明でした。結局歴史を変えることは出来ない?し、でも変えてこうなった?としても曖昧だし、壮大な輪廻と考えるべきなのでしょうか。結局今現在は必然で、先人の生きていた積み重ねを意識させる歴史小説だったということなのでしょうね。自分の前世もあるかもしれない。

2024/08/19

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