テレビの重罪 (宝島社新書)
テレビの重罪 (宝島社新書) / 感想・レビュー
ミライ
コロナ禍以降、日常生活にまでその影響が及ぶようになったテレビがもたらす問題について解説された一冊。日本のテレビは、地上波6つのキー局のうち、どれかを選択する場合がほとんどだが、どのチャンネルにあわせても論調はほぼ横並びでどのニュースも似たり寄ったりの「正しそうな解説」が示され、テレビが提示する一つの「答え」が世の中を一気に染めてしまうことがしばしば起きることもある。本書では、テレビのコロナ報道、自殺報道、ウクライナ報道などの問題点が解説される。最近のテレビの報道に疑問を感じている人にオススメの一冊。
2022/05/11
タルシル📖ヨムノスキー
コロナ真っ只中の2022年5月刊行なので、話題の中心はコロナとロシアvsウクライナ問題。加えて高齢者の自動車事故と運転免許返納問題、若者の自殺やスクールカースト問題など、これらをテレビがどう報じて、世論をどう誘導してきたかについてまとめられています。多少極端な気もしますが、テレビ、特に民放はスポンサーがあるので、その影響は絶大だし、初めからそういうモノだと思って観ないと、そっちの方向に思いっきり引っ張られてしまう。もはやネットメディアでさえそんな感じだとか。メディアリテラシーの重要性を再確認しました。
2023/09/28
カブトムシ
「玉石混交の情報に溢れるネットメディアが隆盛になればなるほど、数少ないチャンネル数で電波を独占状態にしているテレビが情報の信憑性を『担保している』と思わせる効果は逆に高まっている」私はサウナで、私ともう一人だけになった時に質問してみる。ネットでどんなものを観ていますか?という類の質問だが、まさに著者の言う如く『玉石混交』であった。私のようにYouTubeやニコニコ動画で情報を得ているものは数少ないと言ってよい。それに対して、朝や昼や夕の食事の時に気軽に見てしまうテレビのニュースが大きな影響をもたらしてる。
カラス
タイトル通り「テレビの重罪」に関する本。日本のテレビの問題点がわかったり、「台本通り」じゃないと降ろされがちなテレビ局の問題もわかった。しかし、それらはすべて日本人の国民性とも関わるものなので、テレビだけ叩いてもしゃーないのでは?、と言う疑問も同時に浮かんだ。テレビにやたら興味を持つ日本人もどうかと思ってしまう。それと、メディアリテラシーを問題にする際、やや「学力」を過大評価しがちに見えるのも引っかかった。あと、コロナ自粛が、高齢者にとってあまり利益にならなかったのでは?、という視点も興味深かった。
2023/11/05
オカピー
和田先生の本は、ズバズバ物言う感じですっきりします。ただ、暴走しすぎのところもあるかと思います。各放送メディアの「コロナについてのニュース」は、画一的で聞いてるだけでも病気になりそうですね。念仏のように、今日の感染者数は・・・」。ご高齢の方がテレビの情報をまるっきり信じて、ワクチン何回も打つのもどうかなと思います。テレビ局と国、製薬会社が結託しているのではというつぶやきがいっぱい出てきてもしょうがないかも。テレビも情報源の一つととらえればいいと思います。
2022/10/27
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