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バカの災厄 (宝島社新書)

バカの災厄 (宝島社新書)

バカの災厄 (宝島社新書)

作家
池田清彦
出版社
宝島社
発売日
2022-08-10
ISBN
9784299032959
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バカの災厄 (宝島社新書) / 感想・レビュー

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しげ

「概念を孕む同一性は一意ではない」本書の一節です。先日終了した広島サミットの事を思い出し、各首脳も核廃絶を訴える人も一般の誰しもが、核など無い世界が良いのは一意と思う。その為には何を変え無ければならないか?平和や不平等、格差の為には何をして行かなけれならないか?各々が考える事と行動する事が大切と感じる。

2023/05/28

Roko

この本の中に「バカ」という言葉は何回出てくるのだろう?どうしてそんなに連呼するのだろう?と思いながら本を読み進めていくうちに、池田さんが言いたいことが段々わかってきた。世の中には信じられないくらい大勢の「バカ」がいる。なぜなら、その方が都合がいい人がいるからなのだ。

2023/06/10

tetsu

★4 池田清彦の新刊だったので読んでみました。 混沌とした世界で価値観が多様化するなか、単に自分と異なる考え方の他人を否定するのではなく、一旦受け入れる心の広さを持ちたいものである。やはりそのためには教養が必要なのでしょう。

2022/09/06

テツ

真の意味で多様性を尊べない。自らの内側の正しさを世界中全ての他者と共有できないと不安で仕方なく、その不安さに耐えることができないような人間。なるほど。バカだな。正しさというものは自らを律するための指針にはなるだろうけれど、そこにそれ以上の価値は見出せないし、ましてやそんな絶対的な正解などありえないシロモノを万人に押しつけ強制しようとなどと考えてはならない。自分自身を賢い人間だとは全く思えないけれど、そうしたバカさにだけは陥らないように気をつけて生きていたい。

2023/02/28

横浜中華街2024

著者は理学博士で生物学者。最初は題名から感情にまかせた老人の社会批判の吐露本かと思ったが、まずバカとは何かの定義から始まった極めて理路整然とした内容で、今の日本に溢れている「バカ」を的確に分析して、いちいち「その通り」と思える内容が列挙されている。最後は著者も属する学術研究分野にも言及され、「日本の科学研究さえも毒しているバカの災厄」といった内容になっている。「「日本がすごい」のは凋落の速度だけ」というのは、まさしく正鵠を射た表現。

2024/10/05

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