老いてはネコに従え (宝島社新書)
老いてはネコに従え (宝島社新書) / 感想・レビュー
旅するランナー
ネコ、虫、そして2038年後の日本。様々な話題から、君たちはどう生きるかを問うてくる対談集。世の中のすべては、どうせ変わるに決まっているんだから「意味を求める病」からの離脱が大切なこと。行きがかりと成り行きで、その瞬間、瞬間を生きていく、ネコのような自由な生き方に倣うこと。そして、ネコから自然を感じ取り、人間本来の生き方を取り戻すことも必要なのだと感じます。
2024/01/22
TakaUP48
養老氏の長年連れ添った「まる」は、どすこい座りの猫で有名。媚びない独立した人格を持っている猫。一切なりゆき、行きがかりで生きる猫に魅力を!でも、猫の話は初めと終わりだけ。後は、戦中派で協調性なく集団行動苦手の2人の放談!大戦でも本質の変わらなかった日本は、2038年予想の東南海地震後の国民の対応で変わるか?少子化が悪いのか。「廃県置藩」で工夫を!SDGsを主導している国連は、エリートと権威におもねる集団。一番のSDGsは人間が減ること。ごもっとも!本当に、忖度抜きで多方面に渡り、自分たちの言いたい放題。
2023/12/26
miww
養老先生の言われる猫の魅力。人間と違ってものを言わない。人間に合わせるということをいっさいやらない「独立した人格」に共感、ほんとこれにつきます。冒頭の猫談義からの社会問題や政治家の話。「SDGsだとか環境保護だとかいうんだったら、一番いいのは人間が減ること」。人口をどんどん増やしながら「自然を守ろう」、つまり人間が自然をコントロールしようなんていうのはすごくおこがましい考え方ですよね。歳を重ねられた養老先生と下重さんならではの対談は興味深く面白かった。
2023/11/04
Minamihama
2039年の東南海地震と南海トラフ地震が起きる以外日本がまともになる方法はない、まったく、おっしゃる通りだ。
2023/11/17
青木 蓮友
まさかの「癒し」に驚愕です。読後すっかり安心している自分がいます。いやはや、こんな気持ちになるとは思いもよらず。そして「2038年」のこと。あと15年、わたしは67歳か。ひとつの目安を得て、いい意味で覚悟を意識できたような気もして。猫が大好きなおふたりというだけでもう信頼感爆発なので、ほんとうに素直に話が聞けました。おふたりが言うならそうなんだろうと、おのずと湧く謙虚が心地よくて。自然に夢中で無理をせず。養老先生の「気がついたらこの世に生まれていたわけでしょ」が印象的、気づいたら死んでいたに憧れます。
2023/07/03
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