コロナ漂流録
コロナ漂流録 / 感想・レビュー
starbro
6月の第一作は、海堂 尊の最新作、海堂 尊は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。「コロナ」シリーズも新型コロナウイルスの終焉に伴い、三部作で完結です。医療的な内容よりも、政権批判&時事問題の箇所で著者の筆が踊っています。白鳥の肩書がこんなに長いと思いませんでした(笑) 「厚生労働省大臣官房秘書課付技官兼医療安全啓発室・医療過誤死関連中立的第三者機関設置推進準備室室長兼医療関連死モデル事業特別分科会・病院リスクマネジメント委員会標準化検討委員会委員兼厚生労働省新型コロナウイルス対策本部マスク班班員」
2023/06/01
きいたん
コロナシリーズも3作目にして完結!安倍さんが亡くなったのでもう3作目はないだろうと思っていたのだが…海堂さん強者だなぁ。コロナ第7波、第8波と波が次々にやって来て、その度にワクチン接種何回目だとか、治療薬が…とか、様々な情報と政策と批判が飛び交い、もうコロナに振り回されるのはうんざりと誰もが思っていた2022年。これを読むと日本の迷走、凋落、腐りきった政権に振り回される国民の不幸がダイレクトに伝わり悲しくなる。コロナ三部作は終わったけど日本国民は一体どうすればいいの?白鳥さん、出てきて何とかして欲しい…。
2023/06/04
ゆっき
コロナシリーズ三部作完結。コロナによる医療崩壊どころか医療麻痺に陥った医療現場。東城大学医学部の田口先生が暴走ラッコ・洲崎先生の上司に。何でも物申す規格外の新人類。さすがの白鳥にはこてんぱんにされるが本懐を遂げる大物ぶりでした。ほぼ政治家の利権に対する政治批判が中心でつい流し読み。まもなく還暦の田口先生。これからどうなるのか見守りたいと思います。
2023/07/28
あっ!chan
コロナシリーズ第三弾。コロナ渦でおこった我慢の出来なかった出来事をバチスタメンバーの口を借りて海堂さんの思いの丈を備忘録のように綴った物語。フィクションといいながら限りなく事実に基づくストリー展開で、実際に見聞きしたこともあってリアリティーが半端ない。ただ読み手は選ぶかも...
2024/09/21
シロナガススイカ
歴史の真実や空気感とは、いつの世も、文学作品の中にのみ残されているのかもしれない。/2022年、以前として蔓延するコロナに医療は麻痺していた。そんな中、衝撃の事件が起こる。/暴走ラッコこと須崎医師の登場で、政治と医療の「記録」は終わったと思ったら、全くそんなことはなかった。安倍元首相の銃撃から始まり、大阪万博にまでメスが入る。難波のいざこざは途中から何が何やらさっぱりで、中々に勉強不足を痛感させられた。とまぁ色々あったけど、桜宮の面々とは一旦お別れ。次作の主人公は暴走ラッコ君かな。それはないか(笑)。
2023/10/24
感想・レビューをもっと見る