新装版 今日、きみと息をする。 (宝島社文庫)
新装版 今日、きみと息をする。 (宝島社文庫) / 感想・レビュー
佐島楓
題名から勝手に吹奏楽部の話なのかと思っていたら、舞台は美術部。そしてほとんど美術の内容は関係なく、部活というグループのなかでの人間関係の物語だった。男子二人×女子一人という三角関係ではあるが、少しひねってあって、視点も切り替わることで彼らの心理をあぶりだしていく。甘い匂いがするからと近寄っていくと爪を立てられるような危うさと痛みはデビュー作から健在。高校時代の恋愛って、こんなに心身ともにぐっちゃぐちゃになるものだったっけ。
2023/05/15
よっち
同級生の田村夏美から美術部へ勧誘された宮澤けいと。長身でイケメンの友人・沖泰斗と一緒に入部したことでややこしい三角関係に陥ってゆく青春小説。中学時代から泰斗を気にかけてきた夏美、そんな夏美を意識するけいと。そして同じ男でありながらけいとが好きな泰斗という、それぞれが違う人を好きな三角関係という構図。それに夏美の友人で泰斗の元カノ、泰斗の友人で夏美を気にかける長谷川も絡めた何ともややこしい人間関係が出来上がっていましたが、恋敵でもあるゆえにそうそう上手くいかない彼らの複雑な想いがなかなか印象的な物語でした。
2023/06/08
本木英朗
日本の現代女流エンターテイメント作家のひとりである、武田綾乃の、衝撃のデビュー作・新装版である。悩める男子高生・宮澤けいとは、同級生の田村夏美から美術部への勧誘を受ける。けいとは長身でイケメンの沖泰斗も美術部に誘うが、けいとは夏美が、夏美は泰斗が、泰斗は同じ男であるけいとが好きという、ややこしい三角関係に陥っていた。この関係に終止符を打つべく、夏美は泰斗への告白を試みるのだが……という話である。デビュー作だからであろうか、ちょっと俺的には悪かったところが目立った。とりあえず以上です、ハイ。
2023/09/24
ツバサ
武田先生のデビュー作。読めて良かった。手に入れにくいので諦めてましたが新装版で発売してくれて感謝です。男2人女1人の3人が織りなすほろ苦い青春でした。三者三様に違う事情があり、それぞれの視点から見せる物語でした。上手く落としていて、良かったてす。ブログにてhttps://wing31.hatenadiary.jp/entry/2023/05/11/122049
2023/05/10
leo18
未読だった武田さんのデビュー作。変則的な三角関係。けいとに共感しづらかったかな。もっと掘り下げて欲しい。
2024/08/13
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