日本人は日本をどうみてきたか: 江戸から見る自意識の変遷
日本人は日本をどうみてきたか: 江戸から見る自意識の変遷 / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
菅原道真は日本人に大和魂があると述べた(018頁~)。石川流宣の流宣日本図と、自稾(じこう)庵日本図(028頁~)。琉球のおもろそうしの分析も見られる。また、寺島良庵著『和漢三才図会』1712年の江戸時代を代表する絵入り百科事典も出てくる(横山泰子教授086頁~)。怪物とは常に他者であり、異常な他者を意識することで人間は自分の人間らしさを確認する(095頁)。倭よりも和が武力を用いないで平和的に治めるという意味があるという(岸俊男1985年、102頁)。
2015/06/17
とよぽん
法政大学の学長、田中優子さんを編者として、教授陣がそれぞれの専門を窓口にした江戸時代の研究から論考。日本人が自分の国をどのようにとらえ、イメージを作ってきたか? とても興味深く読んだ。そもそも、鎖国をしていた状態で、自国を意識するということができたのかな?という疑問から読み始めたのだけれど・・・。
2018/02/26
MG
テーマは平易ですが、それぞれの文章は専門的かつ短文のため難解に感じました。
2015/06/18
Hiroki Nishizumi
テーマは秀逸なのだが、データに基づく事実ではなく各々の研究対象からその関わりあいを抜き出しただけ、というところが少々中途半端な印象だった。
2018/04/11
onepei
絵本や見世物、絵図、能などに現れる想像の日本という(自)意識。
2015/04/16
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