五十八さんの数寄屋
五十八さんの数寄屋 / 感想・レビュー
Tadashi_N
目に入る部分は保守的、入らない部分は革新的な新数寄屋。引き込み窓で開放感抜群。
2021/10/15
ムカルナス
1969年に建築された岸信介邸の建築を紹介しつつ建築家・吉田五十八の業績を解説。戦前までは茶の湯と数寄屋建築は生活に根差した空間であったが生活の洋風化により数寄屋と茶室の一体化は失われ、茶室は特別な空間となる。そこで吉田はそれまでの数寄屋建築の風情を残しつつ現代の生活に合う空間を 戦後の建築基準や建築材料に適合させて再構築する。後世への影響は絶大で現代の高級旅館や料亭はほとんどが吉田五十八の近代数寄屋スタイルとなっている。
2022/07/13
アメヲトコ
数寄屋の近代化に取り組んだ建築家吉田五十八の仕事に改めて光を当てた一冊。再録の論文「近代数寄屋住宅と明朗性」(1935年)にそのエッセンスがまとめられていますが、それを実例をもとに丁寧に分析した第2章が面白い(痒いところに手が届く図版が嬉しい)。八方柾の柱など尋常ではありません。山口信博さんの装幀もよく合っています。いくつか誤植があるのは増刷のときにでも。
2020/09/18
YuYu
吉田五十八の時代背景や人物像、エピソードをこと細かく描いていて、彼が数寄屋を作るときの癖や好みのようなものまで表現してると思った。図版がある箇所はわかりやすく、吉田五十八が注視していたことが伺える。モダニズム全盛の時代に彼の伝統と現代の捉えながら数寄屋をアップデートさせてる背景が見えてきたのが面白かった。
2020/11/21
ササーキー
内容は建築的過ぎて、読む気になれず。藤森さんの冒頭と対談は面白かった。写真も魅力的とは言えず。
2020/07/25
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