大阪のひきだし 都市再生フィールドノート
大阪のひきだし 都市再生フィールドノート / 感想・レビュー
浅香山三郎
大阪の船場地区で取り組まれてゐる都市再生の試み18事例を紹介。それを都市の住民が育んだ文化として、「ひきだし」と名付ける。ひきだしが多いといふのが、古い都市の財産だといふことがよくわかる。本書で紹介されてゐる取り組みがいずれも、身の丈以上にまで欲張ることのない、無理をしない範囲で、愉しく展開されてゐることが興味深かつた。さういふ人々が多いから、いろいろな「遊び」が成り立つ、といふのがまた大阪のやうな懐の深い都市の強みなのでせう。
2016/10/12
どぅまち
都市の魅力とはどういうところにあるのか。大阪でいえば「お笑いとコナモン」だけしかないのか。それは一面にしか過ぎない。近代建築や路地、水辺など歴史を感じさせるエリアも多いが、なかなか表に出てきているとはいえない。それらをどう見出し、どう発信していくか。
2014/07/10
nanana
大阪の潜在能力に、改めてわくわくする。
zeeen
テナントビル空室率も高く、タワマン林立の少し前の時期の本。船場の資産は水辺、建築、文化、大阪人気質の堆積。都市再生とはそれらストックを活かし「人々の生活を再生」させること。街づくりは興味が尽きないなぁ。
2019/07/28
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