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無辺世界

無辺世界

無辺世界

作家
銀色夏生
出版社
河出書房新社
発売日
1986-06-01
ISBN
9784309004365
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無辺世界 / 感想・レビュー

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livre_film2020

時間潰しに、祖母の家で見つけたこの本を読んだ。母の蔵書だという。終始よくわからなかった。日本語が書いてあるはずなのに、意味を成していない。しかし、確かにそこには銀色夏生の描く世界が立ち上がっていた。ずっと、私はガラス越しにその世界を眺めていた気がする。だから、くぐもってよく見えていなかったのかも。最後の言葉がきっと全て。この一文を書くために全ての話があったように思える(過言)。だが、この一文を読むために一読の価値はある(過言ではない)。 「越えられないなら くぐっておいで」

2022/08/14

kana

じわじわくる言葉のさざ波。銀色さんの詩集の中でも一等に好きな作品です。中高生の頃、素敵な言葉の化学反応がみたくなったら、私はこの本を開いていました。

リタ

ことばって、色んな組み合わせができて、その組み合わせ次第でものすんごい化学反応が起きる。銀色夏生さんは、その化学変化をとても芸術的に起こしてくれる人だと思う。言葉ひとつでは見ることのできない景色を、詩ということばの連なりによって創り出し可視化してくれるのが詩人なのかもしれないといつも想います。この本は、詩や短い物語が散文的にちりばめられた、いい意味でとりとめのない本。まさに無辺世界。寄る辺なく浮遊したことばたちは、読み手に吸収されるのを待っている。読み終えた時、私も無辺世界の一部になった気がしました。

2014/08/31

ろっか

「超えられないなら くぐっておいで」 宇宙や時間、空間を感じる一冊。銀色さんのかわいらしい絵が添えられていて優しい気持ちになる。ぽつぽつとつぶやくような詩とグリム童話や日本昔話のようなお話が並ぶ。『いわれなき真実』『白い花束』 『この胸のバッジ』 『竹林のナピスコ』 『満月の夜 君んちへ行ったよ』『たくさんの青い玉の世界』が好き。「はてしなく手をつないで 君と歩きたい かぎりあるところまで」

2021/10/12

吉野ヶ里

素敵な語感をランダムに並べるシステムみたいな詩人。時々、ヤバいほど輝くけれど、時々ヤバいほどつまらない。 詩は語り過ぎても、足りな過ぎてもいけない。 好き。でも、退屈。

2014/06/22

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