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優雅で感傷的な日本野球

優雅で感傷的な日本野球

優雅で感傷的な日本野球

作家
高橋源一郎
出版社
河出書房新社
発売日
1988-04-01
ISBN
9784309005041
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優雅で感傷的な日本野球 / 感想・レビュー

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gollum

中3担当の国語の先生が、生徒の冬休みの課題図書にこれを指定したので読んでみた。私の大好きな『博物誌』(ルナール)をこんな風に料理してほしくない(超弩級怒)。『日本野球創世綺譚』で語られる、創造と破壊の代わりに「交換」「省略」“そして直ちに「日本野球」しました”はなかなか楽しかった。『日本野球の行方』に登場する、野球を失って彷徨する阪神タイガースの選手たちへのノスタルジーも面白い。しかし、これだけ下品なネタ満載では、可愛い中3の図書委員長(女子)の前で朗読することは不可能だ。この本はまったく好きになれない。

2013/12/14

そうたそ

★☆☆☆☆ 相変わらずぶっ飛んだ内容ではあるけれども、一見おちゃらけているように見える内容のその真意は汲み取ることができるのだろう。しかし自分にはいくら読んでも、ずっとおちゃらけたままの内容しか頭に入ってくることはなく、源一郎を読めるアタマじゃないのか、と思ったりもした。おちゃらけてない源一郎作品は割と好きなんだけど、おちゃらけている系のものはどれを読んでもダメ。向き不向きというものがあるんだろうなあ。といいつつも、いずれまた高橋源一郎の作品を手に取ることになるんだろう。敢えて言うが本作は野球小説でない。

2013/08/15

大福

書いてあることの意味や比喩や意図を汲み取って読もうとすれば、それなりの思想があるのかな。でもその読みは頭が疲れるのでやめた。「スランプじゃない、打つべきボールがないだけだ」というバッターの話とかが象徴するように、野球を具体例に持ってきて、物事を近視眼的に細かく分解していくと意味とか価値とか分からなくなる話、と読むことも可能か。神は創造や破壊ではなく、交換、省略、削除、抹消、取消し、縮小するというのは確かに日本的かもしれない。絶妙な話のずらし方が気持ちよくまた気持ち悪くもある、かなり尖った作品。

2013/07/09

amanon

何ともコメントが述べにくい代物。それなりに楽しめる箇所はあるものの、例によって、ストーリーは荒唐無稽というか、殆どとりとめがないし、最終章の「日本野球の行方」の主題となっているのは、かの1985年の阪神全国優勝で、あの当時の雰囲気を経験していないと、この章はかなり理解しにくいのではないか?後、『ゴースト・バスターズ』にも登場したブッチとサンダンスが登場するのが、ちょっとした発見だったか?それから「夢の途中」の歌詞の引用に断り書きが無いのが、気になるな?後でクレームがつかなかったのだろうか?

2010/08/18

ビーフハート

再読

2004/09/13

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