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少年たちの終わらない夜

少年たちの終わらない夜

少年たちの終わらない夜

作家
鷺沢萠
出版社
河出書房新社
発売日
1989-09-01
ISBN
9784309005874
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少年たちの終わらない夜 / 感想・レビュー

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sakadonohito

若者特有の閉塞感やモヤモヤした感情を晴らしたいとはじけちゃう話が4編。未成年の飲酒喫煙が当たり前のように書かれていて時代を感じます。ワルぶるというかこの年頃ではっちゃけると今もそうなのかな?この手の物語では真面目で普通の人は主人公にはなりません。「あのころは腐った日常でしかなかった日々が、今の僕たちとっては透明なメモリーにんりつつある」には少し考えさせられました。斜に構えて距離を置いているよりもバカやってはしゃいだほうが後になっていい思い出になると思います。

2022/10/10

やぎ

自分は10代最後の夏は何をしていたのだろうか。携帯電話の無い時代に遊び歩いたあの頃を思い出した。鷺沢萠が大学生の時に書いた短編が4つ。少年、少女の将来に対する不安や焦燥感を描いた青春小説。最後の「ティーンエイジ・サマー」が一番好きかな。

2018/12/26

茶々

「誰かアイダを探して」と「ティーンエイジ・サマー」が好き。美しいタイトルから瑞々しい話を想像してたけど、表題作は思いのほか汚かった(笑)どろどろした、地に足がつかない、少年たちの真面目に不真面目してるような生き様が刹那的。良くも悪くも心理描写において極めて文学的だと感じた。表紙は文庫同様、作中にも出た「白茶けた空」。大人と子供の境にいる曖昧な主人公たちのイメージにあう美しい写真だ。

2014/02/21

hirayama46

はじめての鷺沢萠。80年代の若者たちの焦燥感に満ちた日々を描く青春小説。わたしは生まれた世代がだいぶ違いますし、そもそも学生時代が遠ざかってしまっているためにその感覚を共有することはできませんでしたが、このひりついた痛みは清新に感じました。ちょっと時は離れているけれど尾崎豊の歌詞世界にも共通するものを感じて、そこまで不良ではないけれどガチガチに真面目にもなりきれない若者の居住まいの悪さは現代よりも顕著なのかもしれませんね。ネットで同好の士集められるわけでもありませんし……。

2021/09/17

はらぼー

借りて読んだ。読みながら自分の大人な面とまだ青臭い面とを行ったり来たりしたけど、若いうちは変にものわかりいいふりしちゃいけないな、と思った。

2013/09/28

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