エンドレス・ワルツ
エンドレス・ワルツ / 感想・レビュー
ブルームーン
70年代を生きたサックス奏者と作家の破滅的生活を描いた作品。読んでるだけで苦しくて痛々しい。さらにこの二人が実在の人物だったという事を後から知ってビックリ。短い小説なのに読後ぐったり疲れた・・・。
2015/02/27
まーく
図書館の今月特集「受賞作品」の1冊にあったので何の前知識なく読んでみた。退廃的な生活に生きる女と男の異常とも云える日常を描いた作品で、純粋な愛とは何かを垣間見せながら、物語は激しく感情を揺さぶりながら進む。わずか150ページにも満たない文章なのに、この読み応え、読後感は、著者の研ぎ済まさせれた執筆力がなせる技なのか?終わり方も良いとも悪いとも判断がつかず、ただ、この物語には似合っている。
2017/01/14
mizuhonomio
鈴木いづみと阿部薫の物語。自分は二人とも存じ上げないが、読んでいて、本人が書いているのではないか、と錯覚するぐらいだった。 「自分の音が自分だけに鋭く突き刺さってくる絶対的な孤独を見た」(阿部薫)/「あなたは、ただの頭でっかちの音屋に過ぎない」(鈴木いづみ)/「カオルが必死に一音一音を拾い、拾った音を破壊されているのがわかった。(略)余韻の中に音のかけらだけがわずかに震えながら、亡霊のように漂っていた。その亡霊こそが、カオルの音だった」
まひる
何の予備知識もなく読み始めたので、衝撃の結末に驚いてしまいました。 そして二人が実在の人物と知って二度びっくり。 軽く読み進められるのに、読み応えがありました。
2014/09/25
akiko
×
2013/02/25
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