フィネガン辛航記: フィネガンズ・ウェイクを読むための本
フィネガン辛航記: フィネガンズ・ウェイクを読むための本 / 感想・レビュー
田氏
柳瀬オン多偉の無ンセンした逸世一代の大志事、符韻ネ玩ず上逝く煮奔語焼くの叡智思惟唯々たる川走記。さようならギャン一郎らとの多意談ヤ、ほのジョイスった似ッ非イとかナ、黒う話に裏見蕪史が森濁産でっセ。虹色に心蝕されて駄部倫まくりの愛琉ーズコントロール、英語知らん民ディナーくともサッパーりの攘夷ス語が通り過ぎたらんと出ゾルデて、ランチき騒ぎの大宴海。厭ナ瀬先生、あな蛸れを烏賊に貝釈し理海鮮としたの蟹?うんざりっぴろい多異様への大航悔、よろめろカヌーでどこまで行けるかぬー?泳笑流批いて、歓喜に諸位字酔イナスって。
2020/11/08
Yusuke Oga
図書館にて。ここに書いてあるような読みをしていても際限がない。気が狂ってしまいます。そういうのは一部の奇嬌な研究者にまかせておいて、一度「そういう仕組みなんだ」と了解して、すべてを忘れることにした。音にすがることにした。「一対一対応」の読みを捨てる、という叡智シーイーに充ちた文学探偵の発言をさささとメモる。それにしても豊かすぎる。Rejoyce!!
2014/10/30
春ドーナツ
一例として。「どべっ」という擬音語を柳瀬さんは発明しました。「dog」、「ドッグ」。「グ」を反時計回りに90度捻る。「ドッベ」。「つべこべ言わずに」語順を変える。「ドベッ」。平仮名にして「どべっ」となります。「字酔イス」式翻訳法の舞台裏(注釈)から漲る熱意、執念には圧倒されました。それこそ「散文小説のように流し読みすべきではなく、一字一句味読してこそ鑑賞できる」類のものだと思います。柳瀬さんの翻訳文は超日本語、あるいは脱日本語とでもいうのでしょうか、今も燦然と新しい地平を切り拓き続けていると思います。
2018/04/12
還暦院erk
図書館本。ノート抜き書き7ページ。2日で読了!しかも今日は20時間不食の日で、空腹を紛らわすのに不適当かなぁなんて思いつつ精読してたら最終ページまで殆ど食事のことも考えず読みふけることが出来た。もちろん、本書も『フィネガンズ…』引用など難解な部分は沢山あったけど、p190-193、p214-216を飛ばした以外は全て読めた(何故飛ばしたかは英単語英文地名の分量に音を上げたから)。何となく『フィ…』そのものも再挑戦出来そうな気分!清水義範のパスティーシュ短編『船が州を上へ行く』も読んだよ!
2024/02/01
脳疣沼
『フィネガンズ・ウェイク』はとても読み通せるような本じゃないが、本書も読み通すのが苦痛だった。柳瀬尚紀は『フィネガンズ・ウェイク』の翻訳のせいで、なんか狂気を帯びているように感じる(笑)
2014/10/19
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