ふるさとの風の中には: 詩人の風景を歩く
ふるさとの風の中には: 詩人の風景を歩く / 感想・レビュー
あきあかね
賢治、啄木、太宰、茂吉、藤村、一茶、一葉、中也、白秋、藤村ー。好きな人が見ていた風景に自分も入り込みたいという思いから、俵万智が作家のふるさとを訪れる。 太宰が『津軽』の中で「浅い真珠貝に水を盛ったような、気品はあるがはかない感じの湖である。」と評した十三湖のように、作品の美しい描写を読むと、同じ場所に立ってみたいと思う気持ちがよく分かる。 その地で詠んだ短歌が随所に挟まれる。俵万智のエッセイや短歌は、世界への優しい眼差しが感じられ、穏やかな心持ちになる。⇒
2019/12/29
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