泉鏡花論: 幻影の杼機
泉鏡花論: 幻影の杼機 / 感想・レビュー
なめこ
『言葉と奇蹟』に再録されているんだということに読み終わってから気が付いた。学生のときこの本と出会っていたからこそ鏡花をたのしんで読めるようになったのだとおもう(いや、たのしめるようにはなったけれど、読めるとはまだまだ言い難いかもしれない)。『春昼・春昼後刻』論は再読でもやはり鮮烈で、春昼初読時には、突拍子もない△□○という記号の出現にたじろぐしかなかったけれど、たいせつなことはテクストにすべてが書いてある(あとは読めるか読めないかの問題な)のだということを改めて。
2015/10/22
じん
「しかし、ぼくらの視線(よみ)がこの種の些末さに耐えることができないのなら、少なくとも「泉鏡花」と名ざされる作家はほとんど何ものでもありえぬのだし、逆にいえばだからこそ、「近代文学」は久しくこの作家を無視しつづけてこられもしたのだ。」 「可能性」に「ことば」とルビをふる本書のような姿勢で鏡花を読んでいけたらすごい、読んでいきたいと思った。こんなに自由で鏡花の魅力を引き出す読みができるなんて衝撃でした。
2017/09/19
gM
再読
2013/01/19
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