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刺青

刺青

刺青

作家
藤沢周
出版社
河出書房新社
発売日
1996-09-01
ISBN
9784309010908
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刺青 / 感想・レビュー

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I am

世界が狭くて机の上で考えたってかんじ。さいしょから父親ってわかるし、うーん。。でも、少女は魅力的。

2010/09/14

uburoi

若い女の白い肌に墨を入れる愉しみは古今の小説家の筆を誘惑するのだった。大谷崎の若き日からもしかしたら藤沢周まで。蛇とピアスも。十七歳、性器の毛を剃って愛人に抱かれるアキ、母親が薬に溺れているアキ、もしかしたら近親相姦で父親の子どもを妊娠してアキが背中に掘るのは女郎蜘蛛でも麒麟でもなく、阿弥陀。掘るのは彫阿弥。彫阿弥がモナリザで噛むものそれが、檳榔(びんろう)だ。噛むと唾が赤くなる。

2013/05/11

いのふみ

舞台が横浜だとにわかには信じられないほどノワール。香港・九龍城のようだ。脇役たちがその「色」を濃くしている。刺青は、怨恨や業を背負ってなおも生きねばならない者たちの黒い刻印だ。刺青を入れる、というより、入れずにはいられない、入れるしかないとでも言うよう。映画にすればいいほどの世界。

2012/07/09

eazy

「人をのみ渡し渡しておのが身は岸に上がらぬ渡し守かな」 という彫師・彫阿弥を、小説家自身に投影することができるのだろうか? ちょっと消化不良だ。

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