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たけくらべ (現代語訳樋口一葉)

たけくらべ (現代語訳樋口一葉)

たけくらべ (現代語訳樋口一葉)

作家
樋口一葉
松浦理英子
出版社
河出書房新社
発売日
1996-11-01
ISBN
9784309011028
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たけくらべ (現代語訳樋口一葉) / 感想・レビュー

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Tonex

ほぼ直訳。句読点の打ち方や改行箇所も原文のままなので読みにくい。いきなりこれを読んだら、いったいどこが現代語訳なのかわからないと思う。原文そのままじゃないのかという印象を持つかもしれない。しかし、試しに原文と比較すると、確かに現代語訳になっている。難解な言葉は言い換えられ、省略された語が補われている。原文よりはるかに読みやすい。問題は、普通なら注釈がつくような言葉に説明がないことである。この本だけでは「たけくらべ」は理解できない。注釈付きの原文と照らし合わせながら読むのがこの本の正しい使い方と思われる。

2016/04/28

かふ

このシリーズ現代作家が現代語訳するシリーズで三冊持っていた。松浦理英子があとがきでも書いているように、一番いいのは樋口一葉の作品をそのまま文語体で読むことだろう。やっぱ文語体のリズム感が言葉の意味よりも重要な文学もある。松浦理英子もできる限りそのリズム感を失わないようにと苦労したようだ。だから松浦理英子っぽさよりも樋口一葉の文学が垣間見える感じはする。特に喧嘩の場面。江戸の喧嘩は江戸の華というように躍動感あるシーンが私主体ではなくて、敵味方交わって泣いたり怒ったり。そして美登利の顔に泥の草履が。

2019/03/06

きさき

★★★☆☆:うーん。良さがよく分からない。というか、現代語訳しても読みにくいってどんだけ。コンマが多い。Faulkner読んでるみたいw

2018/07/31

マカロニ マカロン

個人の感想です:B+。岩波文庫の樋口一葉の原文で読んだ。大まかな筋は分かったが、文の切れ目がはっきりしない部分があり、現代語訳を読んだ。松浦理英子さんの訳文は改行がほとんど行われない点や、句点での区切りもそのままで、原文の雰囲気を忠実に残しているが、読みやすかった。この話は明治中期の竜泉町版ウエストサイドストーリーかとも思ったが、一切注釈が入らないので、明治中頃の風俗や竜泉町の街並みが分からないと完全に理解することはできないのかもしれないと思い、鷲(おおとり)神社の酉の市見物がてら街を訪問してみた。

2015/11/13

ぶどうばたけ

中島京子作「夢見る帝国図書館」の中で樋口一葉について書かれていて、興味が出て始めて読んでみました。現代語訳ですがやや難しいです。 それでも120年以上前の話しなのに、大人になる手前の子どもたち一人一人の様子が生き生きと感じられました。雨の中、鼻緒が切れた信如と美登利の様子はもどかしく淡い恋が切ないです。

2020/08/28

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