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ボディ・レンタル

ボディ・レンタル

ボディ・レンタル

作家
佐藤亜有子
出版社
河出書房新社
発売日
1996-12-01
ISBN
9784309011097
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ボディ・レンタル / 感想・レビュー

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MINA

読み終わって、言いようもなく苦しく寂しく虚しくなった。徹底的にドライで感情を削ぎ落としていて空虚な人形に徹してるのが少し爽快だった。けれど、野獣くんの前では微妙に仮面が外れレンタルされる自分の意味を求めてしまう。結局、野獣くんもマヤを受け止めることは出来ず、ますますマヤは歯車を狂わせていく。雅も桐子も野獣くんも形は違えど深い空洞を抱えて、可哀想な程救われない道を進んでくように思える。マヤが二十歳という事が何だかしっくりくる。「心と体を引き剥がせば、どっちも血を流すのは当たり前だ」野獣くんのこの言葉が好き。

2014/02/26

ブルームーン

「売春」をかっこよく「ボディレンタル」と呼ぶ主人公。心と体と頭脳はまったく別物という認識のもと、「レンタル」の仕事を続けるが、心の中の葛藤も時折窺える。野獣君がかわいそう。

2014/02/13

drago @竜王戦観戦中。

「ボディ・レンタル」=「売春」に、自ら身を落とした東大在学の女子大生の、自由奔放な青春小説…。 ◆だが、著者が幼少時に父親から性的虐待を受けていたことを知ると、趣が異なってくる。 ◆全体のトーンが暗く感じられるのも、こんな背景があるからかも知れない。 ◆5年前に薬物中毒で亡くなられているため、もはや著者の心の奥底を知ることはできないが。 ◆芥川賞系純文学なので私の理解の範疇を超える小説だけど、男友達の野獣くんを旅先で心理的に追い込んでしまうラストシーンは衝撃的だった。 ☆☆☆

2018/06/03

Kyoko

う〜ん…。心と体を切り離す感覚はよくわからない。虚無感が漂う話だった。

2013/05/18

かりん

初読み作家。独特な世界観に圧倒された。私には理解できない世界だが、決して嫌いではない。登場人物も魅力的で、自分でどうする事もできない心の葛藤が哲学的に表現されていた。ちょっと風変わり感はあるが面白かった。

2014/02/22

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