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にごりえ 他 (現代語訳樋口一葉)

にごりえ 他 (現代語訳樋口一葉)

にごりえ 他 (現代語訳樋口一葉)

作家
樋口一葉
伊藤比呂美
出版社
河出書房新社
発売日
1996-12-01
ISBN
9784309011110
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にごりえ 他 (現代語訳樋口一葉) / 感想・レビュー

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みつき 

伊藤比呂美氏による現代語訳「にごりえ」「この子」「裏紫」の三編が収録。一葉が貧しさに苦しみ、それでもこの苦境からどうにかして立ち上がりたいという強い思いを「にごりえ」のお力を通して訴えかけられているようでした。一葉が結城のような男性にもし一心に愛されていたなら、彼女の作品だけでなく、人生そのものも変わっていたかもしれない。「にごりえ」だけでなく「この子」「裏紫」も女性の艶やかさや瑞々しさ、したたかさが読みやすい現代語訳として蘇っており、読後しばらく作品の残り香を楽しむことができました。

2013/07/14

あきちゃん

ずるして現代語訳(笑)。なんだか教科書然としてとっつきにくいような気がしていたけれど、教科書には載せられない内容だったのね(;・∀・)。たけくらべくらいしか知識としてなかったけれど、たまには現代から離れるのもいいかな!?

2016/02/11

マカロニ マカロン

個人の感想です:B+。岩波文庫で原文を読んだが、よく意味が分からないところがあるので読んでみた。原文では『たけくらべ』のほうが好きだと思ったが、現代語訳で意味がよく分かってみると、『にごりえ』の方が好きになった。6節からラストまで一気読みさせてしまう急激なストーリー展開は現在の小説でもよくあるようなどんでん返しのような鮮やかな展開。まだ女性差別の厳しい明治中期に23歳の若い女性が書いたことを考えるとスゴイ作品だと思える。お力もお初もそれぞれに行動的で、感情を爆発させている。それに対して男たちは情けない。

2015/11/13

ミジェル

原文で読まなければ意味がないかも、というのが、訳者には申し訳ないけれど率直な感想。ストーリーは理解できても、肝心な空気とか雰囲気とか、伝わってこなかった。ただ難解な一葉作品の入り口としては、手に取りやすく、原文を読んでみよう!という気をおこさせてくれる作品かも。

2013/04/30

ダブ

卒論が樋口一葉だった。20年前、うんざりするくらい読んだから、内容はよーくわかってた。それでもまた読みたくなった。これを書いたのが20代前半、ていうのがまずスゴイ。もっとも、当時の20代ったら充分な大人だけど。一葉さんて明治の人だから、年表に載ってるだけのはるか昔の人、ってわけでもないんですよね。「これが一生か、一生がこれか」のセリフが好き、痛々しいけど。

2010/06/14

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