十三夜 他 (現代語訳樋口一葉)
十三夜 他 (現代語訳樋口一葉) / 感想・レビュー
いのふみ
市井のリアル。訳者の大半が語っていたが、人称の問題はクリアーできていなかったように思われる。どうりで読んでいてすんなり入ってこないと思った。
2016/04/28
の
一葉は何にしても読みにくい!(疑古文で最初期の女流文学だから?)そこに一葉の文体・思想の美しさがあるのですが、取りあえず文体は置いておいてまず内容把握の為に現代語訳で。夫の酷い仕打ちに耐え切れず両親にそのことを訴え離婚させてくれと頼むも、産業革命・明治維新以降よりいっそう厳しくなった性別分業の流れに押し負け、自分の意思を捨てて精神的・社会的な人生の終焉を受け入れる。現代ではこの傾向はフェミニズムの影響によって変わりつつありますが(それでも根強く残ってはいる)、当時の現実に真っ向から挑むのは天晴れ。
2010/10/31
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