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処刑列車

処刑列車

処刑列車

作家
大石圭
出版社
河出書房新社
発売日
1999-10-01
ISBN
9784309013121
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処刑列車 / 感想・レビュー

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ろけっと

小田原発東京行き『快速アクティー』は鉄橋の上で停止した。運転手を含めた乗務員はすべて死んでいる。動かなくなった電車の中で『彼ら』による処刑が始った。人質となった人々は助けを求めるが、迂濶なことは出来ない。何故なら隣の人も『彼ら』かもしれないから。『彼ら』は何も要求しない。『彼ら』の条件が満たされた時に殺戮は終わるのだ。大石圭が人間の本質を剥き出しにする。

2010/07/18

読み人知らず

銃はどうやって用意したのか?などという疑問を持ってはエンタメは楽しめないか。今回もフェラがあり、もはや定番ですねー。あと韓国がさりげなく好感度あげてます。本当にこういう人がいるならセウォル号はもっとよい結末だったのにね。フィクションであるので残念。

2015/10/06

鈴と空

「彼ら」にこんなことをさせた元々の出来事。そんなことがあるなんて知らなかった。列車ジャックだとか無差別殺人だとか、やったことは間違いなく悪で赦されないことだけど、3の側についての言い分に何て答えれば良いのか。12人の同胞の為に身代りになろうとする韓国大使、(訳ありながら)人質10人の解放の為に自らの命を差し出そうとした議員、自分が助かる為に他人を簡単に犠牲にしようとする人たち。あんな状況で何ができるか、何をしてしまうか。

2011/12/05

マサキ@灯れ松明の火

人の持つ「悪意」の怖さが、際立っていましたね。大石さんの作品は…読後、落ち込めます。

2011/02/20

自称海外小説で誰が誰だかわからなくなる君

人間は世間でなるべく平等になるべく、みんなが幸せになるべく努力するべきだと思うんだけれど、やっぱり無理なのかな。テレビやニュースを見ても強い人間が他人の人生や尊厳を踏みにじり、自殺や殺人に向かわせていますし、駅へ向かうだけでも、困っても急いでもいない人間が身勝手に振る舞ってるじゃないですか。他人の弱さや人生を認められなくなったら終わりだと思うし、そんな人間が気になって視界に入ってくる自分も余裕がないんだろうな。

2014/07/07

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