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幻術絵師、夢応のまぼろし

幻術絵師、夢応のまぼろし

幻術絵師、夢応のまぼろし

作家
鈴木輝一郎
出版社
河出書房新社
発売日
2003-07-24
ISBN
9784309015606
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幻術絵師、夢応のまぼろし / 感想・レビュー

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katerinarosa

歴史小説っていうよりも、劇画!な感じだった。さいとうたかお先生、小島 剛夕先生とか、ザ・劇画な感じの作風で漫画化されたら読みたい。

2018/09/12

紅羽

図書館本。描いた絵が現実のものとなる異能を持った絵師のちょっと不思議な時代小説。但し絵師なのにその腕前はイマイチらしい(笑)亡くなった家族に会えたり、病に苦しむ人に一時の癒しを与えたり、夢応の描く優しい幻に救われる思いが伝わりました。しかし、中年男性のラッキースケベ的な展開が多いのはやや気になりましたが…。

2014/08/20

としえ

表紙に惹かれて図書館で手にとった本。絵師としては画力が無いが、描いた絵を現(うつつ)に出来る能力を持つという夢応。富貴な家に雇われ幻術を見せて生計を立てている夢応だったが、破竹の勢いを見せる信長が幻術師などの異形の者を嫌っていることから、伊勢長島の寺へと身を寄せることになる―。連作短編八話で、この中では乳飲み子の亡霊とその母親の話『乳首』が好き。子を想う母の気持ち、父の気持ちが切ない。全体に、設定は面白いと思うのだが、どこか頼りない夢応をどう見るかで評価が分かれそう。

2014/07/01

読書国の仮住まい

ボリューム 『夢応の現絵』『人鏡』『初心』『渾身』『乳首』『落日』『求道』『白骨』短編8篇から成る連作 世界観 絵師茜部夢応はあまり絵が得手ではない。 しかし描いた絵が現実のものとなる能力を持つ。 異能力を嫌う信長の影響が及ばない地を求めて、転々と各地を巡るなかで様々な事件に出くわす。 自らにかけられた人殺しの疑いを晴らしたり、異能力を持ちつつ画力そのものを上回る絵師との邂逅。 赤子の亡霊には母親の幻を。 補足事項 殺人事件で被害者が霊となって登場、自身の口から真相を語り出す。 これなら探偵役は必要ない。

2021/10/31

FK

主人公は絵師・夢応(むおう)、38歳くらいの男、時代は信長がその版図を広げんとしていた頃、場所はその信長が徘徊していたあたり。才能が無いことは分かっているが、これで生きていくしかない絵師・夢応を描く短編連作集、8編。ただ彼には異能があり、それで喰っていけることに。というあたりから、これが普通の時代小説ではなく怪奇ものというかホラーものというかの、様相を呈してくる。つまり描かれたものが、その絵から抜け出してしばし幻を見せてくれるというもの。これを使ってあちこちを放浪しながら生きていく。そして事件がある。

2005/12/13

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