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片付けない作家と西の天狗

片付けない作家と西の天狗

片付けない作家と西の天狗

作家
笙野頼子
出版社
河出書房新社
発売日
2004-06-18
ISBN
9784309016405
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片付けない作家と西の天狗 / 感想・レビュー

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あつひめ

笙野さん初読み。何とも頭の中に浮かんだことをすべて紙の上にバラバラとこぼしてまとめあげたような作品。う~ん、きれいな言葉でいえば溢れてくる言葉を原稿用紙に殴り書きするとでもいうか。ほとんどが置いてきぼり状態だったけどメゲズニ最後まで読み切りました。何かに取りつかれるように片づけを始めるとか仕事に没頭するとか・・・そこの部分はよくわかります。そして、笙野さんは猫がとっても大事だと言うこともわかりました。もう少し、笙野さんを観察したいと思います。

2011/07/02

野比玉子  

図書館でタイトルに惹かれて借りたけど、何だかよくわからない話だった。フィクションと現実が入り乱れ、支離滅裂。この作家さんの経歴を見て納得。誤解されやすい人なんだろうな。後書きのモイラ事だけが一番読みやすい文章だった。捨て猫を拾って、その為だけに引っ越しされて育て上げたのは立派。

2015/02/26

rinakko

再読。(めも 中篇「猫々妄者と怪」…土俗心理探求小説「金毘羅」を執筆中の八百木千本がラストシーンを書くための鼻血待ち中継。後書き モイラの事

2019/10/28

rinakko

再読。

2016/10/27

あ げ こ

珍しく穏やかな短編集であったように思う。終結した論争に関する記述は力強い皮肉の嵐。だが仇敵については最早、その愚行の数々を記すのみで、生身のまま放置。自らの作り上げた世界、騒がしく、遊び心満載のその場所には登場すらさせない。狂気を描いた騒乱の、騒乱だが、タチの悪い外敵のいない、奇妙な長閑さが印象的。闘い終えた自らの姿。闘うべき敵のいない、自らと愛猫たちの城。『金毘羅』執筆時の狂騒。悪意と怒りをたっぷりと吸い込んだ郷愁の情景。愛すべきS倉。依然闘志尽きぬままの身で描く、生の雑多感が楽しい。

2014/05/26

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