まかふしぎ・猫の犬
まかふしぎ・猫の犬 / 感想・レビュー
Susumu Kobayashi
古書店主にして直木賞作家のエッセイ集。「それぞれの事情」は、飼っていた愛犬を住まいの都合で手放さざるを得ず、故郷の老母に預けた人の話。帰省のたびに母や近所の人におみやげを持っていったが、預けた犬がよそよそしい。自分にはおみやげがないのでむくれてしまったのだというのに笑ってしまった。犬も猫も同居していると人間的な感情を抱くようである。
2020/07/29
wasabi
長閑で心豊かで清貧で、どこまでも優しい人柄が溢れている。飾らない作家の書いた飾らない文には、相変わらず少しモノ足りなさを感じるけど、それがこの人の魅力なんだなぁ。
2006/07/29
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