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汝らその総ての悪を

汝らその総ての悪を

汝らその総ての悪を

作家
倉阪鬼一郎
出版社
河出書房新社
発売日
2005-09-01
ISBN
9784309017310
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汝らその総ての悪を / 感想・レビュー

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紫伊

自分から、世界から逃げるように相手に依存し、聖書に答えを求める。そこには出口も答えもないけれどきっと彼らはそうしなければ生きていけない。終始エログロで狂っているとしか思えないけれど、主人公たちが悪を悪と認識しないためか、どこか虚無的。彼らの行き着く先は一つしかないと思いながらも最後まで読まされる作品だった。

2016/09/25

Tom Num

母亡き後精神を壊した独裁者の父を衝動的にマンションのベランダから突き落とした主人公。本件は自殺として処理され姉の出て行ったマンションで浚は出来うる限り引きこもって過ごす。ある時浚は教会の前でナナと出会い2人は依存しあいながら人を殺していく。長く狂った物語。人を殺める度に少しずつ壊れていく浚の様にこちらも気が狂いそうになる。浚の精神世界で構築された読みにくい文章と聖書の文言。長い混沌とした物語をどうにか解きながら辿りついたラストに理由も分からず何故か泣く。美しいな。だけどもう二度と読みたくない(笑)

2017/02/27

warimachi

記念すべき1000冊目を何にしようかと思い、結局これを読み終えることにした。退廃文学の極点。著者の最高傑作となるかもしれない。

2015/10/16

ゆゆこふ

メンヘラ少女少年の依存恋愛がこれでもかと綴られています。途中でお腹いっぱいになりながら読み終わりました。

2012/03/25

コア

こんなにもグロテスクで狂っているのに、なんて美しい終幕なんだろう。許されざる罪を犯した二人の主人公に、罰よりも安息が訪れんことを願ってしまいました。

2012/12/26

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