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肝心の子供

肝心の子供

肝心の子供

作家
磯崎憲一郎
出版社
河出書房新社
発売日
2007-11-16
ISBN
9784309018355
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肝心の子供 / 感想・レビュー

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かんちゃん

芥川賞受賞作の『終の住処』以来の磯崎憲一郎さん読了。『終の住処』もそうでしたが、私の知識不足と読解力不足のために、表面的にしか読めてない。ただ字面を目で追っただけで、著者が言わんとしていることを理解することが出来てない。なんか磯崎憲一郎さんに申し訳ない気持ちです。

2015/09/23

no5uke

感想としては、超越とか達観みたいなものが思い浮かぶが、そこまで仰々しいオーラに満ちているわけではなく、一文一文が平易で冴えており、スッと頭に入ってくる。

2024/08/13

訃報

この世界観の設定でここまで異様なリアルさをもたせられるのはマジでヤバい。虫育てるところ最高。描かれる思想も何か超越的すぎてよくわからないのだが、作者は何を考えているんだろう?すごい。圧倒的な異物感。

2019/02/19

galoisbaobab

読み終わると「あータイトルはそういうことかー・・・てか、そういうことなの?」と何回も読み返してしまうけど、何回読み返しても新しい質感と気づかなかった風景に出会う不思議な本です。束縛する生と繋がる命の物語。面白かった!

2016/02/09

梟をめぐる読書

ブッダから息子ラーフラ、そして孫の代へと至る、シャカ一族の三代記。はじめはブッダの教えに共感して描かれた小説かなと思ったが、振り返ってみれば釈迦の説法や伝説にはほとんど触れられていない。あるのは一個の人間としてのブッダやその息子の悩みと、そんな彼らを嘲笑うように過ぎて行く悠久の時間。ここには間違いなく作者のパワフルな物語作家としての萌芽がある。ブッダの妻ヤショダラの命令で稲作を推し進めるあまり王宮の中庭までもが水田で埋め尽くされたというマジック・リアリズム的な描写が、十年前に読んだ時と同じく心に残った。

2022/08/05

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