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女の庭

女の庭

女の庭

作家
鹿島田真希
出版社
河出書房新社
発売日
2009-01-10
ISBN
9784309019024
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女の庭 / 感想・レビュー

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そうたそ

★★★☆☆ 極々普通の主婦を描く表題作。子どもを持たないがために、井戸端会議に居心地の悪さを感じつつ参加する日々。そんな中隣に外国人女性が越してきて――。起伏ないストーリーでいかにも純文という感じ。それでいて鹿島田さんらしい個性も見られる。一方、個性という意味で言えば強烈なのが併録の「嫁入り前」。結婚というものを巡っての母娘間でのやり取りを描く作品だが、とにかくぶっ飛んでいる。ユーモアの中にも真理が感じられる内容だが、個人的には案外こっちの方が好きかも。「ピカルディーの三度」から連なるような内容。

2016/06/20

そのぼん

女人の鬱々としたつぶやきを聞いているような作品でした。 なんだか、雨の日に読んでいると余計に憂鬱になりそうな空気を醸し出していました。

2012/06/16

ららぴぴ

表題作の主人公の閉塞感はわかる。が、うだうだと語り過ぎて、ならいっそ働きに出ればいいのにと思った。そして「嫁入り前」は気持ち悪い。鹿島田さんの作風は私には理解出来ないみたいだ。

2017/02/01

本読みじいさん

先日の賞発表で名前を知り借りてきた。うーん、僕にはよくわからなかった。

2012/07/29

Roy

★★★★+ 中篇2篇の作品集。表題作「女の庭」では、平穏で平凡な毎日を過ごしている、自称普通の主婦のひとりよがりな妄想記。ゴミ収集所前での井戸端会議やら、隣に引っ越してきた外人ナオミへの意識上の同化やら、わからなくも無いがその姿は、滑稽すぎて哀切。もう一方の多和田葉子「聖女伝説」を連想する、猥雑でぶっ飛んでる「嫁入り前」の方が好き。鹿島田真希は滑稽さが、美しい。

2009/01/12

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