世界小娘文學全集----文藝ガーリッシュ 舶来篇
世界小娘文學全集----文藝ガーリッシュ 舶来篇 / 感想・レビュー
中玉ケビン砂糖
、いささか趣の愉快なタイトルの文学全集だが、大勢の人間がアタリをつけるであろう『小公女』『小公子』『若草物語』などは全く登場しない、著者の提唱する「文藝ガーリッシュ」とは、ガーリー(ギャル的、あばずれ的)なのではなく、あくまで「ガーリッシュ」(志を高くはもつが、心は狭い小生意気でうぶな小娘の)に本を読んでいくという「スタイル」のことであって、少女小説のような「ジャンル」なのではないとのこと
2014/12/10
harass
著者が選定するガーリッシュ小説の紹介本の海外編。少女小説というよりも大人向けで定番を外している(アンとか四姉妹とか)これを入れるのかと驚くものもあった。「シンデレラの銃弾」!「不在の騎士」! 途中挟まれるコラムにいろいろ唸らせられる。『新しい』小説。メインディッシュ『これは自分の話だ!』ではなく、デザートとしてハッピーになれる小説。「ガーリッシュな小説は、ほんとうに困ってる人を救えない。」普通の小説としての定番多し。埋もれていた作品もある。個人的には映画「エコール」の原作本「ミネハハ」を知って驚き。
2017/05/15
美羽と花雲のハナシ
近頃は本が売れない。電車を見渡しても殆んどが携帯電話と対面している。どうやら皆スマホという小さな画面に夢中のようだ。昔と比べたら娯楽や時間を潰す道具は本当に増えた。スマホ、ゲーム機、インターネット、DVDなど。勿論読書を強要しているのではない。その中の時間を僅かでも割いて本を読んでみてほしい。そこにスマホとはまた違った世界が広がっているのだから。また、電車の読書人口が増えると何だか嬉しい。読メは本好きが多いし、この不安も寂寥もきっと杞憂だね。「志は高く、心は狭い」小娘の戯言にどうか目を瞑ってやって下さい。
2013/07/27
kana
装丁が素敵で思わず手に取ってしまいましたが、こういう切り口で本を紹介するという試みはとても面白いと思いました。時々くすくす笑いながらも耳の痛くなるようなコラムもあり、「ガーリッシュ」への著者のこだわりがよくわかります。入手困難な作品が多いのは残念です。決してものすごくレビューがうまいわけじゃないんですが、本選びのセンスが絶妙なんですよね。
2009/11/02
双海(ふたみ)
「志はもっと高く、心はもっと狭く」――『文藝ガーリッシュ』に続き、『地下鉄のザジ』『うたかたの日々』『ティファニーで朝食を』など、世界のガーリッシュな文学作品を紹介する、小娘のための世界文學への誘い。 (内容紹介より)
2014/05/17
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