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空に唄う

空に唄う

空に唄う

作家
白岩玄
出版社
河出書房新社
発売日
2009-02-13
ISBN
9784309019116
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空に唄う / 感想・レビュー

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ぶんこ

祖父とともに執り行った通夜で、亡くなった同い年の碕沢さんの幽霊が現れ、見たり触れたり出来るのは自分だけと知る。 自己主張を殆どしない優しい海生さんですが、自分では何も出来ない碕沢さんの為に、色々と行動を起こします。 海生さんの人柄が好ましくて、読んでいてホッとするのですが、結局は49日前に碕沢さんは現れなくなって・・・それで終わり? 中途半端に終わってしまいました。 碕沢さんは何の為に現れた? 海生さんの一方的な恋物語? よく解らないお話でしたが、海生さんのお寺が、法事や檀家参りで多忙なのには驚きました。

2015/07/03

MIHOLO

どちらかと言えば好きなタイプの本だとは思う。読んだ人の感覚に任せる的な結末も。でもやっぱり、もう少し何かが欲しかったかな。碕沢さんの家庭、恋人、手紙とか。主人公と亡くなったお父さんの事とか。でも少しずつ自分の気持ち出せるようになった海生、良かったね。イメージは海生がニノで、おじいちゃんが柄本明で読みました。

2015/07/13

けえこ

23歳の住職が同い年の故人の霊に取り憑かれる話。 素直でゆるい海生の周りに四十九日を迎えるまでのサキサワさん、求職中の凛、売れない劇団員桜井、中途半端な立ち位置の人たちが集まって来る。 海生、人徳のある良い住職に成長すると思う。

2022/09/04

Romi@いつも心に太陽を!

明確な変化、動きはないにしろ、彼が彼女のためにできることを必死に考え行動する姿は、それまで常に受け身に生きてきた彼の成長であり、初めての恋だったのかもしれない。 恋をすると人は新しい自分に出会う。彼にとっては、相手がすでに亡くなっている存在であることが切ない。 派手な作品ではなく、ラストも不意に訪れ戸惑いを感じるが、大切な人に「できること」が、果たして本当に相手の望んでいることなのか、ただのひとりよがりではないのか・・そんなことを考えさせられた作品。

2010/06/26

柊子

ぼやけた感じの印象。大きなエピソードはなくてもいいのだが、もう少し濃くてピリッとしたお話だったら愉しめたのに。主人公のキャラや家庭背景など設定はとても面白く、特におじいちゃんがいいのに、そのおじいちゃんが活かしきれてない感じ。もったいない。幽霊の物語でなく、生きた人間相手の、例えばご近所の謎解きや悩み相談のストーリーにしたらいいかも。

2018/12/31

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