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あられもない祈り

あられもない祈り

あられもない祈り

作家
島本理生
出版社
河出書房新社
発売日
2010-05-13
ISBN
9784309019819
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あられもない祈り / 感想・レビュー

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absinthe

静かに感動。男だから、この気持ちを完全には共有理解するのは無理があるが、伝わるものもあった。外から見える行動だけ記述したら3ページくらいに収まる小説だが、人が発する言葉の裏にこれだけ心の動きがあるのかと感心。しかも説得力がある。リストカットを繰り返しヘタレにしか見えない主人公と取り巻くこれまた痛い登場人物たち。そんななかで主人公の気持ちが痛いほど伝わってくる。読むのはでただただ苦痛だったが、生きること愛することのつらさがテーマなので爽快な読後感は期待しないほうがいい。振り返ってタイトルも悲しい。

2019/07/18

おしゃべりメガネ

島本さん作品はまだ2作目なので、なんとも言えませんがきっとこういう作風が作者さんの真骨頂なんでしょうね。男性の私が言えるコトではないと思いますが、この雰囲気だと女性からの支持は確かにぶっちぎりで高いでしょうね。とにかく洗練された美しすぎる文章に、ただひたすらため息が出てしまいます。男性が読むのと女性が読むのでは、間違いなく印象や感じる部分がまったく異なるタイプの作品なのかなと。サラサラと読みやすいのですが、決して流して軽いキモチでは読ませない何かに惹きつけられます。もう少し島本さん作品を追いかけてみます。

2016/07/02

takaC

自分には、帯で絶賛されていたほど touching ではく、あまり好みではなかった。

2016/10/27

げんちゃん

島本理生さん2作目。この本は西加奈子さんがおすすめしていて気になっていたのですが、この作品は間違いない!「あなた」と「私」という登場人物の名前は出さずに物語が始まっていて二人を取り巻く人間関係がとても複雑でドロドロした感じが読んでてありました。「シルエット」もそうでしたが、普通じゃない恋愛がありそれが魅力的だと思います。

2019/07/17

おくちゃん🍎柳緑花紅

島本理生さん作品は「波打ち際の蛍」から2作品目‼前作もそうだったが、とてもヒリヒリした。実は≪あられもない≫という言葉にひかれて手に取ったのだけれど、私の期待したあられもなくではなくて、あられもなく孤独で切ない作品だった。文章表現の美しさは島本さんならではの感性が光る。/1度でいいから何も奪われずに底なしに甘やかされたかった。私だけを見て、いつもここに帰ってきて、私だけを選んで愛して、/あなたの余熱が完全に引いていったら、また石の体に戻ってしまいそうだよ。幼い頃のトラウマは幾つになっても心の奥にある。

2016/06/17

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