僕らの青春 下町高校野球部物語
僕らの青春 下町高校野球部物語 / 感想・レビュー
chiru
部活より勉強を強いる進学校に、たまたま揃った野球の天才9名。 一流大学を無事にパスするだけで終わってしまう、将来だけのための今。『今じゃないとできないこと』をしたい彼らは、1度だけ試合に出て強豪をやっつける計画をたてます。 野球中の好きなシーン『はじめて集まったのに、チームがまるで一人の人間のように自在に動く』…居場所を見つけて、生き生きとプレイしている様子がとってもかっこよく、嬉しくなりました。 ★4
2018/05/06
takaC
著者が誰とか確認せずに図書館の返却本棚にあったのを借りてきて最後まで読んで半村良の著書だと知った。だいぶ古いと思っていたら昭和50年代に書かれた話なのね。面白かったけど物語的にアンバランスでは?連載モノの性なのか最後の唐突な尻切れ度が結構スゴイ。
2014/07/31
文庫フリーク@灯れ松明の火
東京下町の進学高校。体育の授業は勉強で固くなった生徒の体をほぐす、と云う校風なので野球部も名前のみ。学業最優先。そんな中にも、中学野球や草野球で活躍したスーパープレイヤーがいるわけで。そんなメンバーを集めて、たった一試合でいいから強豪校相手に一発かましてやろう、と云う物語。強烈な反逆でも熱血でもなく、著者が巻頭で語る通り、大人のためのおとぎ話。野球初心者で当初マネージャー希望の主人公。あだ名はダッシュ。A′の如く、いつも誰かのそばにくっついている、主体性に欠ける男の子。ゆるーい青春成長譚。
2011/03/11
シュラフ
はじめこの本をみて、きっと半村良は東京の下町出身で、野球部で甲子園を目指した自分の高校時代のことを書いたのだろう、と勝手に解釈して読みはじめた。読みながら調べてみると、下町高校というのは母校の両国高校のこと、だがおそらく昭和50年代の時代設定。つまりはまったくのフィクションということ。この下町高校野球部が学歴社会のアンチテーゼのごとくに無敵の快進撃を続け、そして東東京代表として甲子園行きを決めるというありえない展開。でもいいではないか、われわれが野球に求めるのはミラクル。そして半村良はSF作家なのだから。
2015/12/06
山田太郎
うまくいきすぎる感じだけど、話としてはこれくらいの方が、おもしろい。厚いわりには、すぐ読めたな。
2011/08/24
感想・レビューをもっと見る